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良い老人ホームとは…「相談員と設備でわかる」西田ちゆきさん(3)

2015年3月17日

成年後見人として13年のキャリアを持ち、法人後見事務所の理事も務め、100事例以上の後見等を仲間と共有している西田ちゆきさん。実際に被後見人のために老人ホームを選び、生活を始めたホームを訪問するケースも多々あります。そんな経験の中、専門家の視点で「良い老人ホームとは」を具体的に語っていただくのが第3回目。読者のみなさんが、親族のためにホーム選びをする場合にもとても役立ちます。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○

1prof西田ちゆき(にしだ ちゆき)さん 成年後見人 大学非常勤講師
兵庫県生まれ。社会福祉士。関西学院大学で福祉を学び、老人保健施設の相談員として就職。以後、拠点を首都圏に移し、日本社会事業大学、武蔵野大学などで非常勤講師、社会人が学ぶ練馬区の「地域福祉パワーアップカレッジねりま」の担任など、福祉教育を担う。福祉のライフワークとしては一貫して成年後見の研究・実践を行い、社会福祉士会の支部活動、法人後見事務所理事も務める。ルーテル学院大学にて博士号取得。博士論文は「英国コミュニティワークの史的展開 ―コミュニティケアおよび地域再生政策の視点から―」

 

 

電話の受け答えからも「良さ」が漂うところを

――成年後見人として数々の老人ホームと接していると、西田さんの視点で「良いホーム」の基準が明確になってくるのではないでしょうか。どんな点に着目していますか?
私の福祉の仕事の原点は、老人保健施設の相談員でした。ですから、入居者やその家族などといちばん最初に接する相談員の方の姿勢が、やはり気になりますね。

 

まず、電話の応対で、そのホームの傾向が垣間見られます。私が後見業務で電話するときは、入居してほしい被後見人の状況を包み隠さず言うことにしていますが、そのときに「介護職員にとって面倒な対応が必要になるかどうか」という視点で質問してくる相談員もけっこういます。

 

夜の徘徊はあるのかとか、通院は家族が付き添うのが原則だからとか、最初に聞くべきでもないことを聞いてくる。バリアを張って、「うちはこういう人は入れません」みたいな空気を漂わせているといいますか。そういうところは、実際に見学に行っても、電話の印象と同じ、自分たちの仕事の効率ばかりを考えている、というケースが多いですね。

 

本来、入居したい人のニーズを汲み取って、いかに支援できるかと考えるのが相談員の仕事なのに、「うちのホームの基準にこの人があっているかどうか」という視点でばかり質問してくるのは、専門職としていかがなものか、と思ってしまいます。

 

また、インシュリンは何ミリ打つのかとか、どんな薬をどれぐらい飲んでいるのかなど、仔細なことを最初から聞いてくる相談員や施設長もいます。医療関係の出身なのかもしれませんが、最初の段階で細かいことを根掘り葉掘り聞いてくるところは、ちょっとイレギュラーなことを頼もうとすると、「規則ですからできません」と、検討の余地もなく断ってくることがあります。また、「私は責任持ちませんよ、やりたければご家族や後見人がどうぞ」みたいな、木で鼻をくくるような返答が帰ってくる場合もありますね。

 

――実際に老人ホームを訪問した際は、どこを見ていますか?
受付や窓口の対応でそのホームの姿勢がかなりわかります。訪ねてきて受付のほうをみたら、すぐに席を立って駆け寄ってくるようなところがいいですよね。挨拶もしてくれて、感じのいいところは、入居者に対しても対応のよさを期待できます。

 

食事、トイレ、お風呂など日常のケアが大事

3_1――建物や設備など、ハード面ではどのようなところを見ればいいでしょうか?
私が注意をした方が良いと思うのは、もともと社員寮や研修施設だったのを改装した老人ホームですね。

 

昔は企業にお金があったので、首都圏には社員寮や研修施設がたくさんありました。しかし経営が悪化するなどで手放す企業が増えている。その売却する先が、老人ホームの事業者、ということが多いんですね。

 

こうした建物は、もともと高齢者が住むことを想定していないので、やはり使いにくさを感じます。廊下が狭くて車椅子がぶつかりやすかったり、居室のトイレが半間の押入れを改造したようなスペースで、あとづけになっていたり。そうなると、狭くてトイレに車椅子が入りません。そのくせ、ダイニングルームが広すぎて目が届かない。若い人たちが使いやすい設備になっているわけですから、高齢者にはやさしくない、ということになりがちですね。

 

また、壁や床は改装してきれいでも、20年以上経過した社員寮などは、水回りがいまひとつです。お風呂を見学してみると、古くて清潔感に問題があるところも見受けられます。お風呂を見学しようとすると、「入浴中なので見られません」と言われることが多いですが、あきらめずに時間を置いて見ることをおすすめします。

 

ただ、どんなにハードが古くても、職員同士の連携がよく、入居者に対する個別ケアや尊厳の確保がきちんとできているところもたくさんあります。そうしたところは、設備の使いにくさを、職員の心遣いや技術でカバーしている面も大きく、むしろ歓迎できます。いちばんは、最初に言ったような、「入居者のニーズを汲み取る姿勢」がきちんとあるか、という点を見ていただきたいですね。

 

――食事はどうでしょうか?
食事はしっかりと確認してください。試食して欲しいですね。ずうずうしい、なんて思う必要はありません。入居者にとって、一番の楽しみは食事ではないでしょうか。これがおいしくなかったり、栄養バランスが悪かったりでは、寂しいです。

 

食事は提供形態が変わりやすい部分で、調理師が変われば味が変わるし、給食業者によっても味が変わってきますが、とにかく今の時点でどうなのかを、見てほしい。見た目や味はどうか、あたたかいものが出てくるのか。季節ごと、月ごとに行事食を作って、食べることで入居者を楽しませようと思っているホームも、好感が持てますね。

 

特に、嚥下の状態があまりよくない方で、やわらかい食事を必要とされている方は、キザミ食やミキサー食なのか、ソフト食なのかを確かめてください。通常の食事をただ刻んだりミキサーにかけたりするだけの食事だと、見た目の点でも食事が楽しくないんですよ。ソフト食だと、やわらかくても食べたくなるような形状に仕上げてあることが多いですね。

 

食事、トイレ、お風呂。生活の原点になる部分は、入居者の気持ちはもちろん、健康にも大きく影響します。こういうところはチェックして、不安な点はどんどん質問をして、どう対処しているのかを確かめていただきたいと思います。

 

――有料老人ホームについては、何か特別にチェックすべき点はありますか?
有料老人ホームは料金形態が複雑で、さまざまなパターンがありますよね。その分、多くの有料老人ホームは、むしろうるさいぐらい説明してくれます。金額も大きいですから、どのタイミングでいくら支払うのか、将来的な支払いはどうなのか、という部分はきちんと把握してください。

 

――そのほかに、入居者の家族だからこそ、確認しておくべきことはありますか?
家族をいい意味で巻き込もうとする老人ホームがいいですね。ホームはどこも忙しいので、いざ入居すると毎月のケアプランの説明なども簡単にすませがちです。ただ計画書を送りつけてサインをくれ、というようなところは、事務的すぎて心配です。毎回でなくても、訪問のときに時間を合わせてケアプランを説明しようとするホームがいいです。また、計画を策定する大事な節目に、家族や後見人を呼ぼうとしてくれるところは、熱意があると言っていいと思います。

 

大事なご家族が入居するのですから、遠慮したりめんどくさがったりせず、正直な思いをぶつけながら、納得のいく説明をしてもらってください。また、それを怠ったり、いやがったりするホームは、避けたほうがいいでしょうね。

 

<今回のまとめ>

西田ちゆきさんの考える「入るべき老人ホーム」とは…

 

・相談員や窓口の対応があたたかく、入居者のニーズを汲み取ってくれる
・食事がおいしく、トイレが広々としていて、お風呂が清潔なところがよい
・ケアプランの説明がしっかりし、家族をいい意味で巻き込んでくれるところがよい

 

次回は、海外の暮らしも視野に入れた「高齢者の将来の居住」について伺います。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

老人ホームの種類とは

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