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老人ホーム選び「必要になってから慌てるのでは遅い」西田ちゆきさん(1)

2015年3月3日

20代の頃は老人保健施設の相談員として、以後は成年後見人として、身寄りのない高齢者の「生活の場」を整える支援や、人権保護をしてきた西田ちゆきさん。
老人ホームを探して引越しをしてもらうケースも多々ありました。大学などで講師として、地域福祉を担う人たちの教育にも携わっています。

 

組織に属さず、フリーな目線で介護すべき人に寄り添い、よりよい住まい方を模索する中で、「良い老人ホームとは何か」という疑問に何度もぶつかり、自分なりの答えを出してきたその経験を、4回にわたってご紹介します。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○

1prof西田ちゆき(にしだ ちゆき)さん 成年後見人 大学非常勤講師
兵庫県生まれ。社会福祉士。関西学院大学で福祉を学び、老人保健施設の相談員として就職。以後、拠点を首都圏に移し、日本社会事業大学、武蔵野大学などで非常勤講師、社会人が学ぶ練馬区の「地域福祉パワーアップカレッジねりま」の担任など、福祉教育を担う。福祉のライフワークとしては一貫して成年後見の研究・実践を行い、社会福祉士会の支部活動、法人後見事務所理事も務める。ルーテル学院大学にて博士号取得。博士論文は「英国コミュニティワークの史的展開 ―コミュニティケアおよび地域再生政策の視点から―」

 

 

お金があっても老人ホームに移れない人も

――西田さんは以前、老人保健施設の相談員をしていましたよね。急性期病院から退院して、次にどこに居を移すのかのお手伝いをしていたわけですね。
そうです。家族がいらっしゃる方は、家族のもとに帰る、あるいはもともと住んでいる家に戻るケースが多いのですが、病気の影響で自宅では暮らせない方や、特に身寄りのない方は、退院後にどこに住むのかが、悩ましいのです。

 

退院が決まってから実際に退院するまでの時間はとても短いので、あわただしく老人ホームを探される方が多かったですね。そんなとき、子どもがいない高齢者って、こんなに大変なんだ、と思い知らされました。退院のときの医療費を銀行から下ろすことさえ、ひとりではできない。退院後に自宅に帰ったとして訪問介護を受けるのか、それをやめて老人ホームに入るのか。入るとしたらどのホームに行くのか…。

 

介護施設や介護サービスは、情報収集や金額の計算をした上で、決断し手続きする必要があります。でも、判断力が衰えたり、心身の弱った高齢者だと、介護や福祉のサービスを選ぶことすらできないんですよね。

 

――ひとりで住んでいる方で、「大変だなぁ」と思ってしまう例を実際に見ましたか?
お子さんがいなくて、弟さんと近距離に住んでいた高齢の女性がいらして。弟さんは体の具合が悪いので、老健での面会には、弟さんの奥さんが来るんですけれど、本当にいやそうな顔をして来るんですよ。

 

「私はこんなことをする義理はないんだけど、夫が行けというからしかたなく来た。1分でも早く帰りたい」みたいな感じで(苦笑)。会話もすごくつっけんどんで。そりゃ、姉と義理の妹、入院前からいろいろな確執があったのかもしれません。でも、年老いて老健に来て、こんなに嫌がられるなんて、と。若い頃でしたから、そのイヤイヤな表情や態度に、すごくショックを受けました。

 

ご本人はそこそこお金を持っていらっしゃるんですよ。学校の先生をしていたので、退職金もあるし、年金の額も多くて。金銭的な面では豊かな老後が送れるはずなのに、自分で手続きができないから、あまり関係性のよくない義理の妹さんに不服そうにされながらやってもらわなくてはなりません。

 

まだ独身でしたが、子どもは作っておくものだなぁと、しみじみ思いました。とはいえ、実生活では、私も子どもがいないんですけれどね(笑)。

 

――老健の相談員ですと、ずっと老健の中にいるのですか?
いえ、これから入居する方との話し合いや、退去後の事務手続きの関係で、病院や自宅にも伺うことがあるんです。一人暮らしの高齢者の自宅に行くと、通販で買ったであろう大量のタマネギだとか、飲むはずないのに間違って買ったか、買わされたかのコーラが積んであったり。これはいけない、と感じました。

 

こういう人はこの先、絶対に増えてくる。しかし、老健のソーシャルワーカーという立場では、入居するかどうかわからない方に対して、何もできないんですよね。でも、黙って見過ごすことも、苦しくて。

 

大学を出て1、2年でしたから、「大学で学んできたことなんて、絵に描いた餅じゃないか、人権擁護や尊厳ってどうなっているんだ」と、ずいぶん悩みました。生意気ですが、「うまく退院先を見つけて紹介するだけが社会福祉士としての支援なんだろうか」とモヤモヤした気持ちが沸いてきて。ああ、こういう組織で働くのではなくて、もっとフリーな立場で、困っている人ひとりひとりと契約を結んで、支援ができないんだろうか、と思っていました。

 

成年後見の実践の中で生活の場を探す

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教員仲間の小畑万里さん(右)とともにNPO法人ハーモニー虹では地域に根ざした住まい方を研究・対話する

――おっしゃるような支援は、まさに成年後見ですよね? 当時は成年後見制度がなかったのですか?
私が大学を卒業した頃には、なかったんです。平成12年3月までは、「禁治産」「準禁治産」制度がありました。でもこの宣告がされると,本人の戸籍に記載されることになっていたことから、制度利用への抵抗感がありましたし、さまざまな面で利用しにくい内容になっていました。

 

ただ、老健を退職して結婚し、首都圏にやってきたらすぐに、成年後見制度が始まったんですよね。「これが、私のやりたかったことだ!」と感銘を受けて社会福祉士会で研修を受け、成年後見人になりました。

 

成年後見人とは「精神障害や知的障害、認知症など、精神上の障害により判断能力が不十分で、契約などの法律行為における意思決定が困難な人について、成年後見人等の機関が、その判断能力を補う制度」です。

 

判断力が不十分だと、たとえば自宅を引き払って老人ホームに入ることも自分では難しいんです。契約事項を理解できなければ、契約できませんからね。そこで第三者である成年後見人が、ご本人の意向や状況を最優先にし、本人の預貯金や不動産などの財産管理、あるいは介護施設への入退所の契約・手続きなどを、本人に代わって、法的に権限を与えられて行う、ということです。
私が成年後見人になって、13年ほどたちますね。

 

――実際に、老人ホームを選ぶ機会もありましたか?
ええ。成年後見人は、おひとりでは暮らしにくい方を援助するので、在宅から老人ホームへ居所を移すお手伝いも多いです。多くの場合、ホームを探すのは後見人なので、地域のホームを見学する軒数も多いですね。その中で見えてくることもたくさんあります。

 

<今回のまとめ>

西田ちゆきさんの考える「老人ホーム選びの現実」とは…

 

・判断力が衰え、心身が弱ってからだと、自分で介護や福祉サービスを選べない
・関係性の良い家族がいないなら、成年後見制度という選択もある
・老人ホームは、本人の権利を守るための居所であるべき

 

次回は、実際に西田さんが体験した老人ホーム選びの例をご紹介します。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

老人ホームの種類とは

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