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良い老人ホームとは…「“楽しい”が一番」川島 実さん(1)

2015年2月3日

29歳で引退するまで、医師の国家試験に合格しながらも、プロボクサーとして活躍してきた川島実さん。2011年からは東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼に住み込み、半壊した本吉病院の医師として、現地の方々を支援してきました。それ以前の各地での医師時代から、高齢者の医療を考え続け、在宅医療の重要性に着目。病院の医師という立場を超えた自由でおおらかな発想から語る、高齢者介護や医療のお話は、私たちの固定観念を気持ちよく覆してくれ、すがすがしく思えます。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○

1prof川島 実(かわしま みのる)さん 医師
京都大学医学部在学中にプロボクサーとしてデビュー。3年目にはウェルター級の西日本新人王とMVPに。医師国家試験にも合格するが、29歳までボクサーとして活躍する。私生活では薬剤師の現夫人と結婚し、長女が誕生。ボクサー引退後は特別養護老人ホームの嘱託医として和歌山県に移住。農業を学びながら医師として生活する。その後、京都、沖縄、山形で医師としての経験を積むが、山形県庄内町の病院で勤務中、2011年3月に東日本大震災が発生。災害医療チームのボランティア医療スタッフに志願し、山形から毎週末、宮城県気仙沼市立本吉病院へ通う。2011年10月、本吉病院の院長に就任。妻と4人の子どもたちを山形に残し、単身赴任開始。しかし、当時中学生だった長女が単身、奈良の川島さんの実家へ転出。悩んだ末、家族全員で奈良に戻ることに。現在は 京都の高雄病院に勤務。在家の僧侶でもある。

 

特養は「死を待つだけの場所」か?

奈良に引っ越した今も、定期的に気仙沼に通う川島さん。医療相談会にはたくさんのお年寄りも訪れる。

奈良に引っ越した今も、定期的に気仙沼に通う川島さん。医療相談会にはたくさんのお年寄りも訪れる。

――川島さんが最初に医師として勤務したのは、和歌山県串本町の特別養護老人ホームなんですね。
はい、医療過疎の地域で、1年間、特養の嘱託医をしていました。農業を学びたくて和歌山に行ったのですが、穏やかな土地柄で住みやすいところでしたよ。その特養に自分がいた目的といえば、書類にハンコを押すことだったのかな、と思いますね(笑)。看取りをする嘱託医がいないと、老人ホームの高齢者は救急搬送で病院に運ばれ、そこで死亡確認をしてもらわなければなりませんからね。

 

 

――では、その特養は看取りを視野に入れた状態の高齢者が多かったということですか?
多かったです。でも、お元気なおじいちゃん、おばあちゃんもいましたね。両方の方がいるからこそ、どうも、難しくて。
特養は終の棲家で、死を穏やかに待つ場所、というのは事実。その現実を見据えて暮らしていかなくてはならない。しかし、元気な方が多いと「死」が、必要以上にネガティブに見えてしまう部分もあった、といいますかね。「死」はすべての人に訪れるし、自然なもの。だから「死」が存在することも含めて、老人ホームはもう少し楽しい場所でもいいのかな、と思いますね。お元気な方はもちろん、死を待つ方にとっても、楽しいほうがいい。いや、楽しくなければ、と思います。

 

――楽しいって、どういうことでしょうか?
うーん、それは人によっても違うと思うのですが。
俺が知っている宮城県の小規模多機能は、スタッフが一生懸命でね。寝たきりの死期の迫ったおじいちゃんの部屋で、芝居をしたりして。テンション高くておもしろかったですね。ちゃんと脚本書いて、やってるんです。迫り来る死期を目前にしている人にも、なにか楽しいことを見せたい、と思ってやってたんかな。彼らとは共感できましたね。

 

「認知症を作る」レクリエーションはまずい

気仙沼へのボランティアの後、そのまま現地に残り常勤医に、後に院長へ。母校・京都大学の同窓会紙に掲載された川島さんの記事(2012年12月)

気仙沼へのボランティアの後、そのまま現地に残り常勤医に、後に院長へ。母校・京都大学の同窓会紙に掲載された川島さんの記事(2012年12月)

――老人ホームとひと口に言っても、目的はいろいろですよね。認知症グループホームでは、そこで利用者さんも食事を作ったり、洗濯物をたたんだりして、「生活」をします。
そう。老人ホームは、自分がひとりで生活できないから行くところ、つまり死ぬために行くところ、という認識の人もいますけれど、それじゃ寂しいな、と思います。やっぱり、ふつうに自分らしく暮らせるところでないとね。そういう意味で、認知症グループホームの考え方は、いいなと思いますね。
「生活する」となったら、いろいろと希望も出てくるでしょうし、その希望をどんどん言っていけばいいと思います。

 

事業者が、事業者のやり方で「医療や介護を施してやる」という時代は終わりつつありますよね。学者の上野千鶴子さんじゃないですけれど、「当事者主権」。ホームは、「私はこういうところに住んで、こういう暮らしがしたい」というお年寄りの希望を実現するところであってほしいですね。上野さんは「『当事者主権』という概念は、『弱者救済』から『自己解放』へのパラダイムの変換をめざす」と言ってますもんね。

 

――特に、近い将来、団塊の世代が老人ホームに入居してくると、お絵かきとかお歌でレクリエーションすればいい、というわけにはいかなくなると、よく言いますよね。
まあ、バカにするな、と(笑)。俺も、そういうレクリエーションはどうかと思いますよ。かえって、認知症を作ってますよね。童謡しか歌えないという認識、それに従うお年寄り。歌ってるおじいさんおばあさんは、やらされている最中に「歌ってる自分たちもこのレベル」だと無理やり思わされる。自己肯定感のレベルがいやがおうでも下がってしまう。

 

――そうですね。お年寄りはたいしたことができない、だからこれぐらいでいいんだ、というのは非常に失礼な話ですね。
亀の甲より年の功って、言ってね。お年寄りはものすごい知識と経験を持っているのだから、それを生かすべきです。うちのオヤジはついこの間、65歳で自宅で死にましたけれど、死ぬ直前まで、うちの中学生の娘に勉強を教えてました。学校の先生だったんでね。「生涯現役」ですよね。

 

もちろん、年をとればできなくなることはたくさんあります。だんだんできなくなるんだけれど。子育てセミナーかなにかで聞いた受け売りですけれど、ヘルプとサポートは違うんだと。お年寄りは自分のやりたいことや思いがあります。それに必要なのは、ヘルプではなくて、サポートなんだ、と。ヘルプして、やりたいことを取り上げてしまうのは、いかんのだろうな、と思うんですよ。

 

自尊心、自己肯定感って大事ですよ。私が私であることを、まわりも自分も肯定できないとねぇ。人間はだれでも、前向きに生きたいですよね。

 

<今回のまとめ>

川島実さんの思う「楽しいホーム」とは…

 

・職員が看取りをまっすぐに受け止め、死の直前まで利用者と共に明るく生きる
・自尊心や自己肯定感を大事にする
・「ヘルプ」ではなく「サポート」をし、利用者のやりたいことを実現する

 

次回は「病院でのケア」に焦点を当てた、良い老人ホーム選びのポイントをお伝えします。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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