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“医療の充実”をうたった老人ホームの選び方は?

2014年4月25日

3クリニック併設・看護師の常駐などをうたったホームが増えてきましたが、どんな視点でホームを選んだらいいのでしょう?
持病を抱えていたり、体調が変化しやすい高齢者が安心して暮らせるホームの選び方を、在宅療養支援診療所医師の上條武雄先生に伺いました。

 

Q.医療サービスのある施設では、どこまでの医療が受けられますか?

A.
img_prof_02

クリニックと連携していたり、看護師が常駐している施設では、利用者側はその施設でも病院並みの医療が受けられると誤解しがちです。実際は医療機関と違い、施設で行える医療には限界があります

 

普段の健康管理はしてくれても、いざ何か病気にかかった場合は、家族が呼ばれて「病院へ連れて行ってください」などと言われるケースがよく聞かれます。

 

提携医療機関があっても、そこですべての疾患に対応できるかといえば、そうではありません。利用者が「自分の持病に強い医療機関と提携しているからという理由でその施設を選んだとしても、持病以外の病気にかかったときには対応してもらえず、別の医療機関を探さなければならないケースもあります。
大切なのは、その施設で提供される医療サービスの範囲を、入居前にきちんと質問して、把握しておくことです。

 

Q.どのような医療サービスが受けられるのが理想でしょうか?

A.
もちろん、定期的な健康診断などの日々の健康管理をしてもらえるのは大きなメリットです。
でも肝心なのは「何かあったとき」の対応です。常駐する医療者あるいは提携医療機関が、総合診療的な視点で、さまざまなケースに応じた対応を臨機応変にとってくれることが理想です。

 

たとえば看護師が常駐している場合、血圧測定など普段の健康管理や定期的な投薬の管理だけでなく、臨時で必要な投薬や処置などがある場合、利用者の主治医と連携を取って状況に応じた判断をしてくれるかどうか。
また、提携する医師・医療機関が対応できない病状の場合は、すみやかに適切な医療機関とコミュニケーションを図り、紹介など必要な手続きをとってくれるかどうかも大切です。

 

Q.提供される医療の質を確かめられる「よい質問の仕方」はありますか?

A.
img_prof_04まず利用者側が「どんな医療が必要か」をイメージする必要があります。
たとえば持病があれば、「この病気でこういう症状が出た場合にはどのように対応していただけますか」という質問は必ずしておくべきでしょう。

 

「風邪をひいたらどのような処置をしていただけますか?」「高齢ですから突然心臓発作や脳卒中ということもあるかもしれません、その場合はどんな対応をしていただけますか」といった、いくつかのシチュエーションを想定した質問を用意して、施設側に問いかけてみるとよいと思います。
提供する医療の質に自信のある施設であれば、丁寧な返事が返ってくるはずです。また、利用者側の立場に立って、意向を確かめてくれる姿勢があれば安心ですね。

 

可能であれば、すでに入居している方やそのご家族に話を聞くのもよい方法です。「医師が定期的に来るそうですが、どのようなことをしてくれるんですか?」「なんでも相談に乗ってくれる医師がいますか?」などと聞いてみるとよいでしょう。

 

Q.施設での「看取り」の希望は、どのようにかなえてもらえるのでしょうか?

A.
「看取りまでします」とうたっている施設は増えてきていますが、実際には最後の最後に病院に救急搬送されたというような話も少なくありません。
施設は、「延命治療はしない」という明確な意思表示が事前にない場合は、まず「生かす」選択をします。その結果、利用者側が望んでいた「自然死」ではなく「病死」として病院で亡くなることにつながってしまいます。

 

入居前に、ご本人と家族が十分に「どのように看取り、看取られたいか」を話し合い、施設側に希望を伝える必要があります。たとえば、胃ろうの管理ができる施設では、「胃ろうを取り外してあげる選択はできるか」といった突っ込んだ話し合いも必要でしょう。
人工呼吸器などの生命維持装置と違い、胃ろうを中止することで施設が法的に罪に問われることはありません。
しかし中止の選択などは、施設により考え方が異なります。そのような相談に乗ってくれるかどうかを尋ねることは、施設や医療者側の姿勢がわかるよいポイントと言えます。

 

Q.納得できる医療サービスを受けるための一番のコツはなんでしょうか?

A.
利用者側が、施設・医療者側と、腹を割って話ができることに尽きると思います。
そのためには、どのようなことを望んでいるのか、率直に話す場を作ってもらえるよう、利用者側から施設・医療者側に働きかけることも大切です。
高齢者の医療は、「結果よりプロセスを大事にする医療」と言われています。

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私が訪問診療をしている患者さんで、100歳近いご高齢の方がいます。
ご家族から「最近おじいちゃんの目が悪くなったようで大好きな時代劇を見られないのはかわいそうだから、白内障の手術をしてあげたい」と相談がありました。このようなケースで施設の看護師や訪問診療の医師が「手術するには高齢すぎますよ」などと対応すればご家族は「ああ、こんな冷たい対応をする施設に入れてしまった」と後悔されるかもしれません。ご家族も本心では「手術は無理だろう」とわかっているものです。でも、おじいちゃんへの思いが「手術をしてあげたい」という意見となって出てきます。この方は眼科専門医に紹介して検査を受けていただきました。
結果としてテレビにあまり反応しなくなった理由は白内障の進行ではなく、認知症の進行だったということがわかり、ご家族も納得されました。

 

医療者がきちんと向き合ってくれたという実感が、利用者側から求められているということを、施設・医療者側もしっかりと踏まえておきたいですね。
逆に、施設・医療者側が一番困るのは、「何かあった場合はそちらに判断をお任せします」と丸投げされてしまうことです。
大切なご家族を預けるのですから、預ける側も責任を持って希望を出して施設・医療者側と意見調整を行い、必要な判断をすることをお願いしたいです。

 

病院ではなく施設や自宅での看取りを希望するケースも急増しており、医療と介護は、今後ますます連携していく必要があります。一方で診療報酬を目当てに過剰な診療を行ったり、仲介業者が医師に紹介料を請求したりする問題も取り沙汰されています。
さまざまなサービスが提供される時代ですが、今後は利用者側にも、そのサービスを選ぶ目を持つこと、主体的にサービスにかかわっていくことが、求められるようになっていくでしょう。

 

プロフィール

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上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003年~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務、在宅医として緩和ケア、対人支援などの技術と、クラウド技術を使った医療者・介護者のネットワークづくりについて実践的に学ぶ。2011年6月に上野原市に上條内科クリニックを開業。

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