介護付き有料老人ホームを取材!
ペットを“伴侶動物”ととらえ、同居ができる介護付き有料老人ホーム「ウェルハイム・八王子」。今回は、“毎食写真に撮ってブログにアップしている”という同ホームの食事についてご紹介します。
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“食事は毎日のイベント”

ウェルハイム・八王子を運営するウェルライフ株式会社は、ほかにウェルハイム・東京(足立区)を運営しています。同社はPRのためにブログを公開していますが、2015年6月から両ホームの3食の料理の写真を毎日、アップしています。そのねらいについて、府川公広社長は次のように説明します。
「当ホームでは、“食事は毎日のイベント”を合言葉に、その充実に力を入れています。ですから、毎日の3度の食事は当ホームの自慢のひとつです。それを皆さんに知っていただきたいのが基本にあります。また、入居を検討する方や入居者のご家族に対して具体的にお伝えすることで、安心してもらえればと、毎日毎食包み隠さずご紹介することにしました(笑)」

自慢の料理写真を、毎食ブログで紹介しています。
“食事は毎日のイベント”とは、「雨の日の旅行先のホテルの食事と同じ」と府川さん。せっかく旅行に行っても、雨に降られると外を出歩くことがおっくうになるもの。すると、ホテル内に留まってしまいがちになりますね。そんな日の唯一の楽しみは「今夜、どんな料理が楽しめるか」となるでしょう。
「ホームに入居しているお年寄りは、毎日、そんな状態だと思うのです。ですから、料理を毎日の楽しみにしていただきたいと考えているのです」
ブログ公開で料理を磨き合う契機に

カレンダー形式で毎日の食事をチェックできます。
毎食のブログ公開には、実はもう一つのねらいがあります。両ホームの食事は、外部の事業者に依頼し、プロの料理人がホームの厨房で調理しています。八王子のシェフは和食、足立のシェフは洋食の“鉄人”。
「その双方のシェフに、競争心の火をつけてやろうと(笑)。八王子のメニューが数日後に足立でも出たり、その逆もあったり、同じ料理がなかなか繰り返されなくなったりと、このねらいは当たり始めていますね(笑)」
また、ホームのスタッフも同じ料理を食べ、厳しい意見を出し合っているのだとか。
そんな料理自慢のホームなので、入居を検討している人の見学申し込みの際はできるだけ昼食を挟んだ時間帯にして、試食してもらっているそうです。
「食事が入居の決め手になる場合も少なくありません。『ブログどおりですね』と言っていただけることもありますよ」と府川さんは相好を崩します。
もちろん、食事は入居者一人ひとりの要介護度に応じてキザミ食や流動食などの加工をしています。
次回は、イベントや地域とのかかわりについてご紹介します。
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