グループホームを取材!
地域に開かれたイベントが特徴的なグループホームのミモザ川崎神木本町。今回は、認知症ケアとして行っている「音楽療法」やミモザオリジナルの「体操」などのアクティビティについてご紹介します。
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「音楽療法」で表情がパッと明るく!

音楽療法の様子
ミモザには専属の音楽療法士(民間資格)が在籍し、音楽療法を行っています。音楽療法とは、「音楽の持つ生理的・心理的・社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上などに向けて、音楽を意図的・計画的に活用して行われる治療的・教育的技法」と定義されています。認知症の進行を遅らせることにも効果があるといわれています。
ミモザ川崎神木本町でも、月1回、音楽療法士が入居者者に音楽療法を行っています。入居者が知っている昔の童謡や流行歌などを10曲ほど、音楽療法士が伴奏し、入居者が歌います。時には、入居者もカスタネットなど簡単な楽器で演奏に参加します。
「普段のグループホームは、静かで穏やかな空気が流れているものですが、この時ばかりは音楽が流れてとても活気が出ます。入居者も少し興奮するのか、表情がパッと明るくなりますね」と施設長の中島健男さんは強調します。
独自の「ミモザ『奏』体操」を考案

「ミモザ『奏』体操」のポスター
ミモザでは、健康運動実践指導者や音楽療法士、ケアマネジャー、介護福祉士などの資格を持つ専門家がプロジェクトチームをつくり、オリジナルの「ミモザ『奏』体操」を考案しました。入居者にとって懐かしい音楽に合わせ、リズムよく身体を動かし、楽しみながら機能訓練ができるというものです。個別の体操から、ペア体操、全体ゲームへと続く内容になっています。
「いま、徐々にミモザの各施設に広めていっているところです。ミモザ川崎神木本町ではまだ行っておらず、市販の体操DVDによる全体での体操をしていますが、いずれ当施設でも取り入れたいと考えています」と中島さん。こうした体操も、血流を良くし、よい刺激を与えることから、認知症の進行を抑制する効果があるとされています。
また、ミモザの各施設では、ノルウェーで開発された「レッドコード」という運動器具を用いての快適で効果的なリハビリテーションも行われています(ミモザ川崎神木本町では行っていません)。
次回は、ミモザスタッフの研修への熱心な取り組みなどについてご紹介します。
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