グループホームを取材!
「温かい家庭的な介護」がテーマのグループホーム、ミモザ川崎神木本町。2回目は、地域に密着したイベントについてご紹介します。
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元・料理人のスタッフが料理するイベント

すぐ近くにある東高根森林公園。11ヘクタールと広い公園内には豊かな自然が残されています。弥生時代の遺跡も。
ミモザの各施設では、様々なイベントが行われています。まず、季節のイベントの代表的存在「お花見」。ミモザ川崎神木本町から徒歩5分ほどのところに広大な「神奈川県立東高根森林公園」があります。桜の季節は、その見事な花の近くまで車で行って、お花見を楽しみます。なお、同公園では、入居者は普段からスタッフとともに散歩を楽しんでいます。6月には、近くのお寺の境内にあじさいが咲き、恰好の散歩コースとなります。冬にはもちろん「クリスマス会」があります。
ミモザ川崎神木本町独自のイベントもあります。介護スタッフの中に、元料理人がいて、「魚の解体ショー」や「天ぷらの調理実演」、「押し寿司づくり」といった催しを行っています。
「お寿司や天ぷらなどは普段あまり食べることがないので、こうしたイベントの日は入居者はほんとうに楽しそうにしていますね」と施設長の中島健男さん。
また、「買いものイベント」も好評を集めています。これは、業者に依頼してリビングスペースに“売り場”を設け、衣類や靴、アクセサリーといった小物を入居者に販売する、というもの。「普段、外で買い物をする機会はほとんどありませんので、この時は皆さん笑顔で買い物を楽しんでいますよ」
地域の人にも開放し、利用者とコミュニケーションの機会に

施設のすぐ前にある小学校と交流しています
さらに、ボランティアによる日本舞踊やフラダンスの実演といったお楽しみも。
特筆すべきは、こういった一連のイベントを地域の人にも開放していること。
「施設の前の道が地域の方たちの散歩ルートになっていることもあり、イベントがある時は『ちょっと寄ってみよう』と気軽に来ていただいています。地域の方も買いものをされたり、フラダンスを見たりと結構楽しんでいただいていますよ」
もちろん、地域の人にも開放しているのは、入居者と軽いコミュニケーションが生まれ、認知症の進行を遅らせることに効果的な刺激が生まれることも意図しています。
「いつもと違った雰囲気になるので、入居者は新鮮な気分になれるようですね」と中島さん。
そして、2015年4月からは、施設の目の前にある小学校との交流イベントもスタートさせました。5月には運動会に招待され、希望者が参観しました。
「今後、折々の行事に参加したり、児童に来てもらったりという機会を増やして行きたいと考えています」と中島さんは意気込みます。
次回は、認知症ケアとしての「音楽療法」や「体操」などのアクティビティについてご紹介します。
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