介護付き有料老人ホームを取材!
自然や歴史的遺構が残る周辺環境に恵まれた、「アースサポートクオリア 東浦和」。4回目は、気になる診療体制と“看取り”についてご紹介します。
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24時間365日、クリニックに連絡が取れる体制

あきもと内科クリニックの秋元先生
同施設では、外来と訪問診療を手がけるさいたま市中央区の「あきもと内科クリニック」をはじめ、デンタルクリニックや精神科・神経内科クリニックと提携し、定期的に入居者の診察を行っています。
「当施設には日中のみ看護師が常駐していますが、夜間も緊急時には連絡が取れる体制となっています。さらに『あきもと内科クリニック』とは24時間365日、連絡が取れる体制を構築していますので、緊急時は速やかな対処を可能にしています」と施設長の萩原伸介さんは説明します。緊急事態となっても、医療面では安心できそうですね。
また、胃ろうやバルーンカテーテル、脳血管障害による麻痺などの医療ニーズについては、家族が希望すれば相談の上対応していますが、鼻腔栄養や人工呼吸など対応が難しいものもあります。入居の際にはよく確認する必要があります。
残された家族にいい思い出を残す“看取り”

入居者へのハートフルなケアは施設の特長
そして、同施設では“看取り”にも配慮をしています。
「介護付き有料老人ホームは、“終の棲家”と考えて入居するご家族がほとんどです。せっかくご入居していただいたからには、最期の時をご家族にとっていい思い出にしていただこうと、当施設なりの工夫をさせていただいています」と萩原さん。
最後の時が近づいてきたら、家族と相談の上、入居者が最後にやりたいことをやってもらうそうです。次のようなケースを教えてくれました。
「ある入居者様は、家の一角に作業場を設けて建設業を営んでおられました。末期がんの上に認知症も進んでいました。状態が悪くなった時、奥様がまだご健在でしたので、お二人でその作業場で少しの時間を過ごしていただいたのです。認知症とはいえ、作業場に入ると表情が変わったそうです。まだ立てかけてあった材木に触れて、仕事の時のように眉間に皺を寄せ、いろいろと話し始めたそうです。きっと、バリバリと仕事をされていた時のことを思い出されたのでしょう」

“終の棲家”に、優しい光が差し込みます
大好物だったものを食べる。お世話になった人に会う。趣味の物事を楽しむ。最期なのでできることには限度がありますが、最もその人らしいことを最期にしてもらうことで、残された家族にいい思い出としてもらう。
「それが、せめてアースサポートクオリアにできることとして、対応させていただいています」と萩原さんは言います。
まさに“終の棲家”は、そうした最期こそ大切なのかもしれませんね。
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