介護付き有料老人ホームを取材!
医療体制との連携がとても密接な「木更津真心生楽館」。介護サービスでも様々な工夫がなされています。今回は入浴や食事ついてご紹介します。
<取材・文/髙橋光二>
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自立した入居者でも、入浴はスタッフが必ず立ち会い

浴室は、居室のある2階と3階に大浴場および機械浴、個浴がそれぞれ1つずつ、1階にも個浴が3つあります。大浴場は一度に3~4人は入れる規模。機械浴は、座ったままや寝たきりの状態で入浴できます。どの入浴方式がいいかは、介護スタッフが入居者の状態を考慮して提案しています。入浴回数は介護保険で定められている週2回ですが、それでは不足、という入居者は日曜日以外に入浴ができます。

理美容室も完備。
「いずれも、いつ入浴するかのスケジュールはすべて施設側で決めさせていただいています。当施設では、介護不要の自立した入居者様でも、入浴には介護スタッフが必ず立ち会うからです。浴室で足を滑らせて転倒するなど、入浴時は事故のリスクが高いので」と施設長の柴田さんは説明します。
また、1階には理美容室もあり、月に1回、美容師さんが訪問し入居者の頭髪をサッパリと整えてもらえます。
食事の時はテーブルクロスを敷く

食事の例(和食)
次に、食事です。毎日の3食プラスおやつは献立が決まっており、1階にある厨房でつくられた料理は保温ケースに入れられて各フロアの機能訓練室兼食堂に運ばれ、全入居者で同時にいただくスタイル。もちろん外食などは可能で、事前に申請すればその分の食事代を引いてもらえます(月額料金に食費は込み)。また、きざみ食や流動食などの調理や、糖尿患者のためのカロリー制限や高血圧患者のための塩分制限などは無償で個別対応してくれます。
「イベントや行事食の際はテーブルクロスを敷いて雰囲気が出るように工夫しています。この機能訓練室兼食堂はこうして入居者様同士が毎日顔を合わせる場所。食事以外の時間も三々五々、気が向いた方が出てきておしゃべりを楽しむサロンがわりになっていますね」
なお、同ホームでは飲酒もOK。晩酌を楽しんでいる入居者もいるそうです。
「もちろん、入居者様の体調や飲酒量などはスタッフが十分ケアしています」
そして、入居者の大きな楽しみである食事をさらに楽しい時間にしてもらおうと、「木更津真心生楽館」ではすっかり同施設の“名物”となっている「お食事レク」を月1回行っています。その内容やそれ以外のレクリエーションについては、次回にご紹介します。
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