介護付き有料老人ホームを取材!
内科クリニックが併設されている「木更津真心生楽館」。医療との連携が密なことが大きな特長ですが、老人ホームとしての施設面や運営面でも様々な工夫がなされています。まずは居室ついてご紹介します。
<取材・文/髙橋光二>
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ゆったり過ごせる広めの居室

ゆったり広めの1人用の居室。
2~4階の居室は全70室で、うち3室(各階に1室ずつ)は夫婦で住める2人部屋です。
「当施設はご夫婦で1室ずつ入居される方も多いのですが、使い方は自由で、ほかのグループ施設では1室をリビング、もう1室を寝室にされているご夫婦もいらっしゃいますよ」と施設長の柴田さん。老人ホームの1人用の居室面積は18.6㎡と少し広め。
「入居者様にはゆったり過ごしていただきたいという思いから、広めにしています」

点滴用のフック。不要な時は外しておけます。
居室には、温水洗浄機能付きトイレと洗面所、介護用自動ベッド、クローゼット、エアコン、ナースコール、そしていかにも医療連携を重視した施設らしく、点滴用のフックが標準装備されています。
「さらに空気清浄機も置いているところは、かなり特長的ではないかと自負しています」と柴田さん。その上、「持ち込みはほぼ無制限」(柴田さん)という方針も特長的といえるでしょう(火が出るものなどは持ち込み不可)。
「全室フローリングですが、『ベッドでは寝られない』と畳を敷かれた入居者様もいらっしゃいました」
居室名は“まごころ3丁目1番地”

各部屋には“住所”が表示されています
また、各フロアの随所に無線LANのアンテナが設置されていて、インターネットは使い放題なのもうれしいところ。
「囲碁の相手をしていた入居者様がいなくなって、ネットの囲碁を楽しむようになった入居者様がいます。また、“amazon”でネットショッピングを楽しんでいる入居者様もいます(笑)。さすがに我々スタッフはちょっと驚きましたが」
もちろん、宅配便やクリーニングの受け取り代行などは施設スタッフが対応してくれます。
そのほか、コーヒーメーカーを買い揃えて毎日自分でコーヒーを淹れて楽しむ入居者など、「めいめいが自宅感覚で過ごしている」といいます。そんな“自宅感覚”を入居者に持ってもらえるよう、例えば3階の301号室は“まごころ3丁目1番地”、207号室は“まごころ2丁目7番地”というふうに名づけて表札を出すなどの工夫をしています。
「これはちょっとした遊び心でやっていることですが、入居者様やご家族からは『面白い』と好評ですね」
次回は、入浴や食事についてご紹介します。
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