サービス付き高齢者向け住宅を取材!
「エーデルブルーメ島根」の2階には、建物全体の運営を受託している株式会社日本介護センターのデイサービス施設が併設されています。同じ建物内にこうした施設があるところにメリットを感じる入居者や家族も多いようです。
<取材・文/髙橋光二>
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アットホームな併設デイサービス

外出してのお楽しみも数多い
そのデイサービス施設「日介ケアセンター島根」は定員15名。週1~3日通う利用者が中心なので、概ね日々6~8人前後が通所していることになります。介護スタッフは3~4名が在籍しています。
「ほかに比べて少人数のほうですが、したがってとてもアットホームな雰囲気です。ですから、利用者様お一人おひとりに応じたケアをすることをモットーとしています」と施設長の水上真悟さん。
一般的なデイサービスでは、利用者は一斉に同じアクティビティを行います。しかし、それではそのアクティビティに興味を持てない利用者は楽しくないはず。そこで「日介ケアセンター島根」では、個々の利用者がそれぞれ手芸や裁縫、水彩画、漢字、計算クイズ、間違い探しなどやりたいことを楽しんでもらうことに徹しています。
「ここに来て新しい楽しみを覚えて夢中になっている、という利用者さまもいます」(水上さん)
また、時には皆で外食しに行ったり、博物館に出かけたり。外の空気にも触れて、新鮮な刺激を楽しんでもらっているようです。
アロママッサージが大好評!

介助装置つきの浴槽も完備
「日介ケアセンター島根」には、通常の浴槽のほか、介助装置付きの浴槽も完備されており、立位が可能ならば介護度の高い利用者の入浴にも対応しています。
また、介護スタッフの中には数名のアロママッサージ資格所得者もおり、女性利用者の間ではハンドマッサージやフットマッサージが大好評とのことです。
ちなみに、デイサービスの利用を希望する「エーデルブルーメ島根」の入居者に対して、「日介ケアセンター島根」の利用を強く勧めるということは一切行ってはいないといいます。
「ご入居時には当センターについてもちろんご紹介はしますが、利用者さまにとってデイサービス施設には適性があるので、あくまでも入居者さまやご家族、ケアマネジャーの意向を尊重しています。同じ建物内というごく近距離より、あえて離れた場所のほうが刺激になっていいという考え方もあります」と南さんはきっぱりと説明します。
同じことは、ケアプロの訪問看護ステーションにもいえるでしょう。「エーデルブルーメ島根」は、全体的に入居者それぞれの生活スタイルや嗜好性を尊重しているといえそうです。
次の最終回は、「エーデルブルーメ島根」での食事など“楽しい入居ライフ”についてレポートします。
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