サービス付き高齢者向け住宅を取材!
「サ高住」で気になるのは「生活支援サービス」の中身。「エーデルブルーメ島根」では、緊急時に迅速に対処できる施策が多重に講じられています。その中身をご紹介しましょう。
<取材・文/髙橋光二>
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来訪者へのセキュリティ対策はしっかりと

親身なフロントスタッフは何かと相談に乗ってくれる
高齢者が入居する「サ高住」では、入居者がどれだけ安全・安心に暮らせるかがキーポイント。「エーデルブルーメ島根」の場合はどうでしょうか。
まず、建物のセキュリティ。玄関の奥にはオートロック式の扉があり、入居者はカードキーをかざせば開きますが、訪問者はフロントで訪問先や氏名などをカードに記入しなければ入れないようになっています。
「ご家族の場合は“顔パス”もありますが、訪問記録はすべて残しています」と管理責任者の南雪江さん。23時から翌朝5時まではすべての入口はロックされます。その間、入居者などが帰宅の際は24時間駐在のフロントスタッフにインターフォンで連絡し開錠するというシステムです。
24時間駐在しているのは、フロントスタッフだけではありません。1階にはケアプロ株式会社の訪問看護ステーションがテナントとして入居しており、看護師が常に待機しています。万一の際は迅速な対処を受けることができます。なお、入居者の中には、このステーションから医療行為となる高カロリー輸液の処方を定期的に実施してもらっている人もいるそうです。
多重に講じられている緊急対応・見守りサービス

オフィスには24時間スタッフが常駐
パッケージされている生活支援サービスとしての緊急対応は、次のとおりです。
まず、各居室のトイレおよび浴室には、押しボタンが設置されているほか、室内には「ナースコール」のような呼び出しボタンが設置されており、入居者が異常を感じて押せばフロントスタッフが駆けつけるようになっています。
また、入居者がどこに行くにも通る室内中央部には「人感センサー」が設置されていて、12時間人の移動を感知しないとフロントにアラームを通報する仕組みになっています。さらに、食事サービスを受ける入居者にはその際に、受けない自立型の入居者には毎日17時半から18時の間に電話を入れて安否確認を行っています。
「幸い、オープン1年でまだ稼働したことはありませんが、いざという時には病院や救急車、ご家族などどこに連絡するかというリストを整備しており、迅速かつ的確な対応ができるように準備しています」(南さん)
なお、フロントではそういった緊急対応だけでなく、これもパッケージされているサービスとして、日常生活の困りごとの相談から不在時の宅配便やクリーニングなどの受け渡し代行まで、コンシェルジュサービスを行っています。安心・安全度はバッチリと言えそうですね。
次回は、併設されているデイサービス施設についてご紹介します。
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