サービス付き高齢者向け住宅を取材!
安心の入居者向け生活支援サービスが付加された「サービス付き高齢者向け住宅」。賃貸ワンルームマンションの感覚で暮らせる上に、食事や訪問看護など多彩なサービスを受けることができます。その特徴を「エーデルブルーメ島根」を例に4回にわたってご紹介します。
<取材・文/髙橋光二>
*この記事の1回目、2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら
「サ高住」は付帯サービスなどの質の違いに要注意

12階の建物は遠くからも目立つ存在
サービス付き高齢者向け住宅(通称「サ高住」)とは、自立~軽度の要介護状態の高齢者の受け入れを主目的とした賃貸住宅で、都道府県による認可・登録制となっています。
サ高住の特徴は、一般的な賃貸住宅よりも高齢者が借りやすく、住みやすい点にあります。かつ、一般的な賃貸住宅同様いつでも退出・転居が可能です。そして、独居の高齢者でも安心して暮らせる支援サービスが受けられるので、家族にとっても安心できるというメリットがあります。
ただし、成長分野の「サ高住」には参入する事業者が相次ぎ、物件によって付帯サービスなどの質に大きな差があるのが現実です。入居先を探すにあたっては、慎重にチェックすることが欠かせません。
今回、訪問したのは東京都足立区にある「エーデルブルーメ島根」。25㎡以上の居室が全22室あり、1階には訪問看護ステーションがテナントとして入居し、2階には定員15名のデイサービス施設が併設されています。また、管理栄養士による健康に配慮した食事も用意されており、ダイニングスペースで365日、3食摂ることができます。
この品質で月額利用料9万2000円は格安!

ワンルームマンション同様の居室で快適に
「エーデルブルーメ島根」の最大の特長は、入居費用の安さといえます。居室は、夫婦など2人でも入居できる25㎡以上という広さに、IHキッチン、浴室、温水洗浄機能付きトイレ、洗面化粧台、洗濯機置き場、エアコン、クローゼットといったワンルームマンション同様の設備が整い、さらにナースコールやトイレ・浴室押しボタン、人感センサーなどの緊急通報システムも完備。かつ最低限必要な生活支援サービスがセットとなって、月額9万2000円(家賃6万5000円、生活支援サービス料2万7000円)という価格です。
「サ高住の激戦区」といわれる足立区内で、この価格は驚異的。
その秘密は、事業主体である新井商事不動産社所有の土地に、同社グループの建設会社が施工していること。そこで費用を大幅に抑えることができているわけです。2013年3月のオープンから3カ月で満室になったほどの人気を集めたのは、無理もありません(その後、空室が発生)。
なお、「エーデルブルーメ島根」の運営は、介護サービスを手がける株式会社日本介護センターが受託しています。
では、次回は「エーデルブルーメ島根」の、気になる「生活支援サービス」の中身をご紹介します。
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