多様なライフスタイルを支える大規模施設!

今回の取材先は、川崎市にある介護付有料老人ホーム「ライフコミューン川崎」。関東の三大初詣スポットのひとつ「川崎大師」にほど近い住宅街に位置しています。
このホームは「リバティスクエア」と呼ばれる介護複合施設の中にあります。デイサービスセンターや訪問介護の事業所があり、一目見ただけでもかなり大きな建物。
お元気な方が入居される「タイムレスフロア」と介護が必要な方のフロアに分かれ、全体で定員217名。夫婦居室もあり、ライフスタイルに合わせたさまざまなプランが選べる点が人気です。

エントランスも広々として豪華な雰囲気。
また、24時間看護職員常駐で医療との連携体制もしっかりしているので、約5割の方は病院からそのまま入居。「終のすみか」として選ばれる方が多いホームです。
きめ細やかな対応で、安心安全な生活を

優しい笑顔の施設長 岩澤英之さん。
このホームを運営する「木下の介護」は、首都圏の約80施設でサービスを提供しています。そのうち24時間看護職員常駐のホームは、このライフコミューン川崎を含めて3施設。
木下の介護では、運営するホーム間での移動が可能です。ご家族の引越しに合わせて移動したり、お身体のご状態によって対応できるホームに移動したり。追加の入居金がかからず、月額費用も変わらずに移動できます。
そんな中、ライフコミューン川崎はしっかりした看護体制があるため、木下の介護の他の施設から移ってくる方も多いそう。医療面のサポート体制について施設長の岩澤さんにお話をうかがいました。
「現在の入居者様は、お元気な方が23%、要支援5%、要介護72%。看護職員が24時間常駐していて、夜間も2名配置しています。入居者様の医療的な状況を把握することはもちろん、経口摂取できない方への対応、たんの吸引、皮膚疾患への処置などにも対応しています。」

タイムレスフロアは廊下部分も贅沢な雰囲気。
お元気な方向けの「タイムレスフロア」と介護フロアでは、全く雰囲気が異なりますね。
「ご要望に応じて、いろいろな暮らし方が可能です。お元気なうちに『タイムレスフロア』に入居され、加齢による歩行状態の悪化や認知症の進行によって介護フロアに移られるなど、柔軟に対応できます。他の施設から移動してこられる場合もそうですが、状況に合わせて、スムーズに介護を受ける生活に切り替えていただけます。
入居者様の状態が変化した時にも素早く対応できます。以前、『タイムレスフロア』にお住まいの方が持病の悪化により入院され、寝たきりに近い状態になったことがありました。退院後はすみやかに介護フロアに移り、介護職員がついて積極的に体操などに参加していただいた結果、現在では車いすから立ち上がる訓練を行うまでになられています。」
訪問診療の体制はどうなっていますか?
「内科・外科・歯科の訪問診療があります。介護フロアでは多くの方が週1回の内科の訪問診療を受けています。
週に1回とは言っても、内科医自体は週に4回訪問診療に来ているんです。入居者様の人数が多く1日でまとめて診察できないので4日に分けて診察しています。つまり平日はほぼ毎日、医師が施設にいるということです。何かあればすぐに相談でき、臨時で診療も受けられる体制です。他にも、急な体調の変化などにより機材を使った検査や緊急対応が必要な場合は、提携する総合川崎臨港病院および日本鋼管病院にお願いしています。」

介護スタッフはじめ、ホームで働く皆さんの顔写真がズラリ。
介護フロアの壁には、スタッフの皆さんの顔写真が貼りだされています。
介護職員は入居者2.5名に対し1名と手厚いサービス。しかもほとんどの介護職員が正社員のため、ホームを辞めるスタッフは約80人の中で年間1~2名!驚く程の少なさです。
「木下の介護では、入居者様お一人おひとりにメインとなるヘルパーを決める「担当ヘルパー制」を採用しています。担当ヘルパーはケアプランの実行状況や病院などとの連携、必要な物の把握などを行い、週間記録を作成。ご家族へ毎週ご報告します。」
担当ヘルパーがはっきりしていると、入居される方もご家族も気軽に相談もできて安心ですね。しかも辞めるスタッフが少ないというのは、担当が頻繁に変わらないということ。実際にご家族からも、とても評価が高いというのも納得です。
「機能訓練指導員が中心となり、集団体操や歩行訓練も行っています。レクリエーションやイベントへの移動時にも広い施設の中をなるべく歩いていただいて、「動く環境」を整えています。」
入居しても部屋にこもりきりにならないよう配慮がされているんですね。
実際にうかがってみて、大変大きな建物だと驚きましたが、この広い施設の中にいろいろなタイプの暮らし方をする方がいらっしゃるんですね。
「介護フロアとタイムレスフロアは普段はしっかり分かれていますが、レクリエーションやイベントの時はデイサービスでいらした方も含め、皆さんで交流していただきます。施設での生活はどうしても閉鎖的になりがちですが、いろいろな状況の方が顔を合わせて開放的な雰囲気を味わっていただける点も、大規模施設ならではの長所です。皆さんが笑顔で暮らせることを目指しています。」

服薬管理などを、衛生的な環境で行っています。

洗浄・殺菌効果のある電解水生成装置を使用。衛生管理にこだわっています。
暮らしを楽しむゆとり
居室は、介護フロアは暮らしやすくて安全な17㎡程度のお部屋が中心。お元気な方用のタイムレスフロアだと116㎡の広いお部屋まであります。ご夫婦向けのお部屋も多く、バリエーション豊富なので、ピッタリのお部屋を探すことができそうです。

介護フロアの個室。家具は備え付けで即入居可能。家具の持ち込みもOKです

タイムレスフロアのお部屋。トイレやバスルームも広々。

タイムレスフロアの食堂。その場で注文できるメニューもあります。
食事の質にも定評があります。朝食はパンかご飯かを選べ、メインメニューも一部選べるなど充実。社長自ら各ホームを周り、実際の食事を食べて味を確認するなど、入居者のみなさんに美味しい食事を食べてもらうことにこだわっています。
イベントやレクリエーションも豊富!無料で誰でも参加できるものから、有料で参加するものまでさまざまあり、いつも何かのイベントがあり自分の好みで選択できます。
入居者さんに聞いてみました!

「部屋も居心地が良くて気に入っています」という小川 登さん
「学生の頃は弁論部だったんで、おしゃべりは好きですよ」とにこやかに迎えてくださったのは、介護フロアにいらっしゃる小川 登さん(86歳)。
小川さんは現在、要介護2。ご自身が肺がんの手術を受け、奥様も入院されたことでホームへの入居を考えるようになったそう。「妻にずっと家事をまかせていたので、炊事・洗濯や料理など身の回りのことができなくて。息子のお嫁さんも手伝いに来てくれていたけれど、大変なのでホームに入ることにしました。」
残念ながら、奥様は入居前に亡くなられましたが「入居して本当に良かった」と小川さん。「美味しく食べて、規則的な生活を送れています。夜には部屋に食事を運んでもらって、好きなお酒も美味しく飲んでいますよ。」
「ライフコミューン川崎」では、食事の場所は食堂でもお部屋でも自由。お願いすれば、スタッフの方がお部屋まで食事を運んでくれるそうです。
また小川さんは、週に3回無料のリハビリ体操に参加。週2回有料の「いきいきビクス」にも参加し、様々なイベントを楽しんでいます。

「いきいきビクス」は懐かしい音楽に乗せ座ったまま体を動かすイベント

左は奥様と。右は手品や音楽などを楽しむホームのイベントでの記念写真
月に1回は、義理の娘さんの付き添いで病院へ行き「その後、川崎大師の蕎麦屋さんに寄って1杯飲むのが楽しみです。(笑)」毎日を心から充実して過ごしている様子がうかがえました。
広い施設を歩きながら感じたのは、どのような状況の方も、皆さん安心して暮らしている。そして大規模なのにアットホームな雰囲気で、活気があるということです。
介護や医療の依存度が高くなると外出も困難になりますが、「ライフコミューン川崎」はホーム自体が広くて一つの街のよう。端から端まで歩くだけで多くの人と触れ合え、イベントやレクリエーションも楽しめます。安全に暮らしながらも毎日を新鮮な気持ちで楽しめる。そんな施設と言えそうです。
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