グループホームを取材!
「医療関連」、「介護・ヘルスケア」、「教育」、「保育」の4事業を柱に、介護サービス事業を展開するニチイグループ。今回は、在宅系介護サービスから居住系介護サービスまで、実績と信頼のある「トータル介護サービス」を全国で展開する株式会社ニチイ学館が運営する、グループホーム「ニチイケアセンター藤心」を訪れました。
<取材・文 中条佳子>
*この記事の1回目、2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら
小規模多機能型居宅介護施設との併設が特徴

グループホームと小規模多機能型居宅介護施設の入り口が二つ
「ニチイケアセンター藤心」は、全国で現在253拠点(2013年9月末時点)あるニチイが運営するグループホーム「ニチイのほほえみ」のひとつ。ニチイのグループホームの中では比較的新しく、2012年2月に開設した、千葉県柏市郊外の住宅街にある全18室の認知症対応型共同生活介護施設です。
まずこの施設の大きな特徴として挙げられるのは、グループホームと小規模多機能型居宅介護施設が併設されていることでしょう。
「介護サービスの利用は、最初はご自宅で在宅系介護サービスを利用しながらでも、だんだんと要介護度が進んでいくにつれ状態が変わっていきます。その後認知症などでご自宅での生活が難しくなっていくケースがあり、そうなると特養やグループホームなどの居住施設への入居を検討せざるを得ません。ニチイケアセンター藤心は、グループホームとつながっている小規模多機能型居宅介護施設が併設されているので、『通い』、『訪問』、『宿泊』を組み合わせて、できる限りご自宅での生活を継続しながらグループホームへの入居を申し込み、空室ができた時点でご家族の介護状況やご本人の身体状況の様子を見ながら、検討していくことができます」(ニチイケアセンター藤心 管理者 大勢毅さん)
通い慣れた場所と知っている人に囲まれて暮らせる安心感

季節感のある飾りつけをみんなの手作業で行います
施設へ入居すると、ご本人を取り巻く環境には大きな変化が起こります。「ニチイケアセンター藤心」では、これまでに併設する小規模多機能型居宅介護の利用者方の中から7~8人の方が、上階にあるグループホームへ入居されています。こうした形で環境の変化を最小限にできる、馴染みの職員がいる通い慣れた場所への入居は、利用者にとって大きな安心感に繋がります。
現在も併設施設を利用しながらグループホームへの入居申込をされている方がおり、空室ができると、ご本人の身体状況の様子をご家族と相談しながら入居を検討でき、利用者とご家族の方にとって大きな利点となっています。
将来の状況を考えながら利用できる介護施設を、という地域の方々のニーズにかなったこの施設は、立ち上がる以前から問い合わせが数多くあったそうです。このような併設型介護施設は、この地域でも3件が計画されているそうで、全国的にも今後も増えていく可能性がありそうです。
次回は、この施設のもうひとつの大きな特徴と言える、レクリエーションについて紹介しましょう。
*この記事の1回目、2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら
こちらのページもあわせてご覧ください
●本人と家族にぴったりの老人ホーム探しのために→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」
