老人ホームへの入居を検討するなら、まずは何から始めたらよいのでしょうか。希望の老人ホームを探して入居するまでには、ひとつずつステップを踏んでいくことになりますが、その第一歩が資料請求です。
希望条件に合う気になる老人ホームを見つけたら、まずは積極的に資料をとりよせてみましょう。
老人ホームの資料は最低7~10件とりよせて目を肥やそう
老人ホームは種類や施設により、サービス内容・料金体系・入居条件などが異なります。各施設の違いや、本人にはどんな施設が合いそうなのかを知るためには、多くの老人ホームを比較してみることが大切です。
たくさんの施設の資料を見比べると、妥協しても良い部分と絶対に譲れない部分が少しずつ明確になってきます。そのため、少し多くて大変だと思うかもしれませんが、最低でも7~10施設ほどの資料を請求して見比べてみるのがおすすめです。
できるだけ満足できる老人ホームを探すためには、まずはたくさんの施設の資料を見比べて、目を肥やすところからスタートしてみましょう。
希望の条件を書き出して整理する
資料を見比べる前にしておきたいのが、老人ホームに対しての「譲れない条件を明確にする」という作業です。
「準備できる費用」「施設の場所や立地」「どのような介護を望むのか」など、老人ホームを選ぶ基準はたくさんあります。まずは、本人や家族が求める条件を書き出し、それぞれに優先順位をつけていきましょう。
その優先順位をもとに請求した資料をチェックしていくと、整理がしやすいかもしれません。条件と照らし合わせながら、施設の候補を絞り込んでいきましょう。
もしも条件に合った施設が見つからなかった場合は、再度複数施設へ資料請求をします。面倒に感じるかもしれませんが、入居する施設によって高齢者の生活は大きく変わります。少し手間はかかりますが、丁寧に行いたいステップです。
見学したい老人ホームを3~4件まで絞り込む
資料を見比べて、最終的には見学候補を3~4件程度に絞り込みます。なぜ複数の候補が必要かというと、資料と同様さまざまな施設を見比べることでそれぞれの良さ・悪さがわかるからです。
それにパンフレットでは、施設の良い点を中心にアピールしています。例えば、みなさんも外食に行ったときに「メニューの写真と実際に出てきた料理の印象がまったく違った」なんて経験はありませんか?
資料に目を通すだけではわからない部分がたくさんあり、なおかつ比較して判断するために、複数の施設への見学がおすすめなのです。
実際に老人ホームを見学する
価格やサービス内容といった言葉や数値で説明しやすい情報であれば、資料だけでわかることも多いかもしれません。しかし施設の雰囲気やスタッフの対応、他の入居者の様子などはわかりません。
特に、「雰囲気」は人それぞれ捉え方や感じ方が異なります。同じ施設に見学に行っても、「笑い声にあふれて楽しそう」と思う人がいる一方で、「うるさくて落ち着かない」と思う人もいます。同じ雰囲気でも、人によって真逆の印象となります。
可能な限り入居する本人も一緒に見学をして、資料ではわからない雰囲気を確認しましょう。
居心地はいいか、不快感はないか、施設内の臭いや汚れは気にならないか、職員や利用者の表情や話し方はどうかなど、五感をフルに活用してみてください。
比較するためには複数の施設見学が必要です。複数を見比べて入居したい1つの施設に絞り込みましょう。
一度契約してしまうと、気に入らない点があっても気軽に退去できるものではありません。それまでの労力や時間、お金が無駄にならないよう、複数の候補のなかから慎重に選ぶようにしてください。
まとめ
老後をどう過ごすのか、人生の最期をどう迎えるのかは、選んだ老人ホームによっても大きく変わります。
誰でも大きな決断をするときは迷いが生じるものですが、複数の資料を比較することで「本当に優先すべき条件」が徐々にわかってきます。
まずは気軽に資料を取り寄せることからスタートしてみてはいかがでしょうか。
