介護付き有料老人ホームを取材!
舞浜倶楽部 新浦安フォーラムで行われているケアは、介護先進国であるスウェーデンで実際に行われているもの。ケアの内容自体もさることながら、それを取り入れるに至った経緯も、理にかなったものでした。
<取材・文 横田 泉>
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スタッフ自身が日本に合うと感じる「スウェーデン式」ケアを導入

欧風のカフェテリアは大きな窓から光がさす明るいスペース
実は舞浜倶楽部 新浦安フォーラムは、日本でのスウェーデン式ケアの第一人者とも言える存在でもあります。社長を務めるストランデル氏がスウェーデン大使館内「スウェーデン福祉研究所」出身ということで、施設では早いうちからスウェーデン式のケア方法を取り入れてきました。日本国内ではこの施設が筆頭となって導入した介護技術もあるとのこと。そしてスウェーデン式ケアを導入する際、ストランデル社長がこだわったのは「人」だったと言います。
「施設では人材育成を特に重視しています。スウェーデン式のケアを導入するにあたっても、スタッフには1カ月間スウェーデンに行ってもらい、現地の介護施設で働いてもらいます。そしてスウェーデンの介護を体感する中で、彼らが必要だと感じ、日本にも合っていると感じたケア方法を持ち帰ってもらい、施設では実践するようにしています」
利用者の情報をもとに個別のケアプランを練り上げる

2階の居住スペースは床材にぬくもりのある天然杉を使用するなど、素材にもこだわりが
こうしてスタッフが現地から取り入れたケア方法のひとつで、現在施設の大きな魅力となっているのが、「コンタクトパーソン」制度です。
これは利用者の方に、個別に担当スタッフがつくというもの。担当スタッフは利用者の方の病状はもちろん、食の好みや趣味、嗜好、生活での悩みにいたるまで、あらゆる情報を家族の方から聞き取り、それぞれの方に合わせた個別援助計画を作成。それを他のスタッフと共有することで、よりよいケアの提供を目指します。
この「コンタクトパーソン」制度は、利用者のご家族にも好評で、「家族のことを深く分かってくれているスタッフがいる」と安心感を持たれる方が多いといいます。
このほかにもスタッフが主体となって導入したケアは利用者の方には好評で、どれもこの施設ならではの魅力となっていると言います。
次回はリピーターとなる利用者が多い「ブンネ法」など、さまざまなケア方法を具体的に見ていきましょう。
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