介護付き有料老人ホームを取材!
華やかな外観の建物が目を引く舞浜倶楽部 新浦安フォーラムは、日本でもスウェーデン式の介護をいち早く取り入れた介護施設です。そこには、スウェーデン大使館内のスウェーデン福祉研究所から顧問に就任し、その後社長となった、グスタフ・ストランデル社長のこだわりがありました。
<取材・文 横田 泉>
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洋風空間が華やかさを、和風空間が落ち着きを演出

門構えから豪華な建物は欧州の別荘のよう
閑静な住宅街の中、ひときわ目を引く存在なのが舞浜倶楽部 新浦安フォーラム。エルミタージュ美術館をイメージしたという建物は上品で華やか。1階には欧風に統一されたラウンジがあり、利用者の方の交流の場となっています。一方で2階より上の居住スペースは和風で、木造の落ち着きのある作り。室内をシンプルな内装にすることで、入居者様が自分らしくカスタマイズできるようになっています。豪華さと落ち着き、そして和と洋が混在するこの空間には、ストランデル社長の思いが込められています。
「老人ホームというと、山奥に隠れているようなイメージもあるかと思うのですが、舞浜倶楽部は利用者様自身が、『私はここに入居しています』と誇りをもって言えるような施設にしたいと考えているんです」
見た目と機能性を両立させた充実の設備

ラウンジのグランドピアノは利用者様から寄贈されたもの
ストランデル社長のそうした思いは、施設のあらゆるところから感じることができます。例えば、庭園は開放感たっぷりで別荘地のような雰囲気。例えば、ラウンジは人を招きたくなるような、ラグジュアリーな空間に。それぞれの場所ではイベントが開催されることもあり、なかでも好評なのがラウンジで開催される『ノーベル晩餐会』。佐藤光男施設長は次のように話します。
「ラウンジでは年に一回、ノーベル授賞式に合わせて『ノーベル晩餐会』を開催しています。この日は入居者の方々はお洒落をして、実際のノーベル賞の晩餐会で出されるものと同じ料理を楽しむんです」
こうした華やかな面だけでなく、施設は機能面でもしっかりと配慮がなされています。庭園は車いすでも入りやすいように人工芝を採用。施設内は法律上必要なものを除いてほとんど手すりを排除していますが、これは『自分の使いやすい道具を使って移動しましょう』というノーマライゼーションの考えによるもの。エントランスは閉塞感をなくすためにロックをせず、代わりにスタッフが常駐して利用者の安全を見守ります。
設備だけでも十分にその充実度が分かる舞浜倶楽部ですが、ストランデル社長が特に重視しているのが「人」とのこと。
次回はこの考えについて、社長にさらに詳しくお伺いします。
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