介護付き有料老人ホームを取材!
これまでのノウハウを結集して立ち上げられた最高級のホーム、アライブ世田谷代田。最終回の今回は、災害に備えた防災システムと、地域に密着した施設としての役割についてお話を伺いました。
<取材・文 中条佳子>
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セコムグループの総合力を活かした防災システムの強化

停電が長期化した場合に備えた外部電源車
アライブ世田谷代田の大きな特長として最後に挙げられるのは、災害に備えた防災システムが完備されていることでしょう。
「大地震などの災害が発生したときは、セコム災害監視センターが機能し、スタッフの安否・状況把握がすぐに行われるシステムが導入されており、迅速かつ的確な初動対応が可能になります。また、システムが優れていてもそれを使うのは『人』ですので、災害発生を想定した【安否確認訓練】を頻繁に実施しており、ホームごとの応答率を100%で維持していけるような意識向上の取り組みも精力的に行っています」
自信を持って語る安田ホーム長。セコムグループという強みを最大限に生かした危機管理体制と言えます。
ホームとしての大規模災害対策としては、入居者用の3日分の水と食料を備蓄。屋上には太陽光発電や非常用発電機を備えていますが、停電が長期化した場合には、外部電源車による共用部や厨房の電源供給が可能になっています。厨房機器がIHであり、炊き出し用の「かまどベンチ」も設置されているため、温かい食事の提供が可能です。その他、セコムグループの高機能浄水機器を備え、受水槽の水を飲料水にできるようにしており、敷地内マンホールによる仮設用組み立て式トイレも備えてあり、細部まで万が一の災害への配慮がなされています。
「地域」を見据えた防災連携の充実

地域コミュニティの拠点としても機能しているファミリーリビング
アライブ世田谷代田は、充実の防災システムに加え、「地域との共生」を意識したホームとしての役割を果たしています。
「地域の方々の交流の場所としても活用いただけるように、施設内のファミリーリビングを代田近隣の方々にも開放しております。現在は、子ども英会話教室やフラワーセラピーの活動の場所として、近隣の方にご利用いただいています」
こうした地域連携は、「アライブ世田谷下馬」において既に実績のある取り組みであるとのことですが、有料老人ホームにおいては珍しい例だそうです。早くも地域におけるコミュニティの拠点として機能しつつあることからも、地域との共生への強い意識が感じられます。
「地域に密着した、地域にとって価値のある老人ホームをつくってほしいという世田谷区の要望もあり、地域の危機管理防災システムとして、世田谷区と相互応援協定を結んでおり、震災などの災害時には、一次避難所での生活が困難な要介護の方を受け入れることになっています。入居されている方の安心・安全はもちろんのこと、その地域に暮らす方々にも貢献していくことが、今後求められてくる有料老人ホームの在り方なのだと思います」
13年の実績の集大成となるアライブケアホームが、更なる「最高のサービス」を目指して突き進んでいることを、安田ホーム長のお話から伺うことができました。
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