
備えあれば憂いなし。「備えて」おきたい緊急時の処置法A to Z
■書名:介護スタッフのための 安心! 急変時対応
■出版社:株式会社 秀和システム
■出版年月:2011年10月
■監修者:宮永和夫 岡村真由美
■編集協力:有限会社七七舎
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急変時に「すべきこと」「してはいけないこと」とは?
転倒して動けない、激しい頭痛がする、高熱が出た……など介護の現場で遭遇することの多い体調の急変や思わぬ事故。そんな急変時の処置の仕方や、ドクターや救急車を待つ間にできることについて、丁寧に解説してくれるのが本書。
内容は、人体や医療の基礎知識から高齢者がかかりやすい疾患についての解説まで、幅広くカバーしているが、いざというときにまず役に立つのが本書のメインコンテンツでもある「症例別の対処法」。
冒頭で挙げたような特定の症例ごとに、<対応の仕方><考えられる原因><対応のチェックポイント>が解説されており、医療の予備知識がなくとも、急変時にすべきことを素早く把握することができるよう工夫されている。ありがたいのは<やってはいけないケア>という項目があること。たとえば、安静にするときに仰向けにしていいのかどうか、薬を飲ませていいのかどうか、など医療の専門家ではないわたしたちが現場で感じる不安を解消してくれる明確なアドバイスが多く参考になる。
本のタイトルには「介護スタッフのための」とうたわれているが、文章はわかりやすくコンパクトに書かれており、広く介護に携わる方へおすすめできる。
緊急時に備えいつも手元においておきたい、そんな気持ちに応えるかのようにサイズは携帯しやすい新書判。
<佐藤>
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著者プロフィール
宮永和夫
南魚沼市ゆきぐに大和病院長。専門は老年精神医学。本書の他、『若年認知症の臨床』など著書多数。
岡村真由美
認知症看護認定看護士。南魚沼市ゆきぐに大和病院勤務。