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介護離職は慎重に!上手に利用したい「介護休業」

2017年10月19日

介護休業制度とは

image0012012年の「就業構造基本調査」によると、介護している15歳以上の人は、約557万人。
そのうち、約291万人が働いており、さらにそのうちの約240万人が雇用者(勤め人)です。

 

今、介護離職の増加が問題になっていますが、この調査では介護休業等の制度を利用した人は、37万8000人。介護している人の1割にも満たない人数です。
「介護休業」を利用した人は7万6000人、「短時間勤務」は5万6000人、「介護休暇」の利用者は5万5000人でした。

 

ここで、この3つについて簡単に説明しましょう。2017年1月から制度が少し変わり、利用しやすくなっています。

 

【介護休業】 2週間以上にわたって常時介護を必要とする、要介護状態にある家族を介護するための休業制度。
対象家族は、事実婚を含む配偶者、父母、子、配偶者の父母、祖父母、兄弟姉妹及び孫。対象家族1人につき、通算93日まで。対象家族1人につき、3回まで取得可能。

 

【介護休暇】 要介護状態にある対象家族の介護や通院の付き添い等、その他の世話を行う場合に取得できる休暇。1年に5日(対象家族が2人以上の場合は10日)まで、1日または半日単位で取得可能。

 

【短時間勤務】 要介護状態にある対象家族を介護する場合、所定労働時間を短縮したり、フレックスタイム制度を利用したり、時差出勤等を利用したりできる。
対象家族1人につき利用開始日から連続する3年以上の期間、2回以上利用できる。

 

親の介護のために離職しないのは薄情?

介護や看護を理由に前職を離職した人は、2011年10月~2012年9月の1年間で約10万人。離職者のうち、約2万人が男性、約8万人が女性です。
離職者のうち約8万3000人が離職後、無職となっており、そのうちの約6万7000人が女性です。仕事を手放し、介護に専念している女性は多いのです。
それだけに、親に介護が必要になっても離職しないことで、周囲から非難されるケースもあります。実に理不尽なことです。

 

毎日新聞の「女の気持ち」という投書欄に、「薄情な娘」というタイトルの匿名の投書が載りました。
1人娘である54歳の女性は、両親に介護が必要になったとき、離職しなかったとのこと。
この女性のいとこは、同居の姑の介護のために離職。在宅介護を続け、自宅で看取ったのに対し、女性の母親は病院で亡くなり、父親は介護施設に入所中。
いとこは優しくてよい嫁だといわれ、自分は薄情な娘だといわれて悶々としながら今も働いている、と書いています。

 

この女性は、物心がついた頃から親との関係に難しさを感じ、早く家を出たいと考えていたとのこと。親が高齢になり、再び同居したものの息が詰まり、どうしても優しくできなかったそうです。

 

経済面だけでなく精神面からも「介護離職」には慎重に

image002親に介護が必要になると、特に親から支配的な扱いを受けて育ってきた人は、強い葛藤を感じるようになります。
それまでと同じように支配的に振る舞う親に強い反発を感じるケース。支配的な親が弱ってきたことで、逆に自分自身が親に対して支配的になるケース。親の望み通りの「いい子」を続けることに息苦しさを感じるケース。
もともとの関係性によって、介護が必要になった親との関係はさまざまですが、どれも健全な関係とは言えません。

 

投書の女性は、それまでの親子関係から介護を担うという選択をしませんでした。それは、自分自身の心身を守るための選択であり、周囲から非難されるようなことではありません。
介護離職の防止は、経済面から語られることが多いのですが、実は心理的側面からも、離職という選択には慎重であってほしいもの。
関係性に難しさを感じている親御さんの介護を担うのであれば、それなりの覚悟が必要です。

 

もちろん、介護を担うことで、関係性がよくなるケースもあります。
介護を担うか、担わないか。それは、周囲からの「いい息子・いい娘・いい嫁」というプレシャーに惑わされることなく、自分自身にとって何がベストかをよく考えて選択していただきたいと思います。
そして、介護を担うのであれば、自分ひとりで背負い込まず、介護保険を上手に利用した「頑張らない介護」を心がけることも、どうぞ忘れずに。

 

<文:宮下公美子 (社会福祉士・臨床心理士・介護福祉ライター)>

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