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「医師はまともに話を聞いてくれない」患者の不満は解消される?

2017年7月6日

自分や親に体の不調があって病院を受診したとき。
医師がパソコンの画面ばかりを見ていて一度も自分たちの方を見なかった。
不調を訴えても、「もう歳だから仕方がないですよ」の一言で片付けられた。つらいと言っているのに、「まだいい方。もっと大変な人もいます」と言われた。
そんな経験をした方もいるかもしれません。体調が悪くてつらいから受診したのに、医師がそのつらさに共感も関心も示してくれなかったら、余計具合が悪くなってしまいそうですね。

 

かつての医師は、患者の話を聞く習慣がなかった

image001なぜそのような対応をする医師がいるのでしょうか。
日本では長い間、「患者の治療方針は、医療知識が豊富な医師が決める」ことが患者の利益になる、という考え方(パターナリズム(※))がありました。
前述のような医師がいる背景の一つとして、このパターナリズムが主流だったことが挙げられます。
検査データや診察で得た情報に基づいて、医師が治療方針を決める。患者には、その治療方針に従ってもらえばよい。かつては、そうした教育を受けてきた医師が、大半を占めていました。

 

※パターナリズム 日本語では「父権主義」と訳される。本人の意思に関わりなく、本人の利益のために、上の立場の者が意思決定をすること。

 

また、患者から話を聞く際も、診断のために必要な情報の聞き取りが中心となりがちでした。早く診断を確定させたい医師にとっては、つらい、苦しいなど情緒的な訴えは不要な情報とも言えます。
長年、そうした考え方のもとで治療に当たってきた医師の中に、患者の声に耳を傾ける習慣がない人がいるのは、ある意味、当然だったかもしれません。

 

特に高齢者は話が長くなりがちです。医師が治療について説明しても、なかなか理解できず、診療時間が長引いてしまうこともあります。
そうしたことを嫌い、高齢の患者の訴えを聞こうとしない医師も、かつては少なくありませんでした。

 

「インフォームド・コンセント」導入で医師に変化が

それが変わりはじめたのは、1990年代からです。
1997年に医療法が改正され、医療者には医療を提供する際、患者にきちんと説明をして理解してもらい、同意を得るという「インフォームド・コンセント(説明と同意)」が努力義務として課せられました。
医師は、患者の尊厳を守り、対話しながら治療するよう努力することが求められるようになったわけです。

 

とはいえ、そうした変化にすぐに対応できる医師もいれば、そうでない医師もいます。
今も患者の意見や思いへの配慮が十分ではない医師は、パターナリズムに基づいた長年の診療スタイルを、なかなか変えることができないのかもしれません。

 

医師、患者が一緒に病気に立ち向かう意識で

image003一方、これを医学教育の面から見ると、1990年初頭には、患者とのコミュニケーションスキルを学ぶ教育が取り入れられています。
また、2006年には、臨床実習前の医学生を評価する実技試験に「医療面接」が正式に採用されました。
アイコンタクトや言葉がけ、態度、相づちの適切さ、患者に共感していることが伝わっているかなどが評価項目になっています。

 

このように、一定レベル以上のコミュニケーションスキルが必要とされるようになったことで、医師の意識も変わりつつあるのかもしれません。
学生だけでなく現役医師に対しても、今はガン医療に携わる医師を対象にした医師のコミュニケーション技術を高める研修なども行われるようになったのです(*)。

 

医師が変わろうとしているのであれば、患者の側も変わっていく必要があります。
自分の病気について、できる範囲で本などによって知識を身につけること。それを踏まえて医師の意見を聞くこと。その上で、疑問に感じたことを質問し、納得した上で治療を受けること。
自分の身体のことは、自分が一番よくわかっているはずです。一方的に医師の治療に委ねるのではなく、患者側も自分の病気を治すための努力をする意識を持ちたいものです。

 

<文:宮下公美子 (社会福祉士・臨床心理士・介護福祉ライター)>

 

*医師の「共感力」訓練で(毎日新聞 2017年6月11日)

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