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要介護者がボランティア?家族は高齢者の“できること”に注目を

2017年4月20日

役割、目的、楽しみのある生活は、生きる意欲を高める

image0012017年4月、千葉県松戸市が、在宅や施設入所中の要介護者にボランティアを促す制度を始めるというニュースがありました(*)。
施設の要介護高齢者がボランティア? と思った方も多いかもしれませんね。記事によると、これは、保育園や幼稚園、障害者施設などで子どもの遊び相手になったり、話を聞いたりする活動を想定したものだそうです。

 

人とは不思議なもので、期待されると無意識のうちにその期待に応えようとします。また、楽しいことに意識が向いていると、痛みを忘れたり、思いがけない力を発揮したりすることもあります。
役割、目的、楽しみを持って暮らすと、“生きたい”という意欲が高まります。また、心身の状態をよくするリハビリ効果もあるのです。

 

要介護者の中には、お金を稼ぐ力のある人も

高い意欲を持つ要介護の高齢者の中には、お金を稼ぐほどの力を発揮する人たちもいます。
ある介護施設には、かつて、農機具の販売をしていた要介護の男性がいました。認知症はありますが今もエンジンに詳しく、壊れたエンジンの不具合のある箇所を見つけて、オーバーホール(分解して、修理などをしたのちに元の状態に戻すこと)することができます。
この男性が3週間ほどで修理したエンジン1機を、介護職が中古自動車店に持って行くと、なんと10数万円で買い取ってもらえたといいます。
男性にエンジンを渡した介護職は、認知症を持つ人を「何もできない人」という色眼鏡で見ない人でした。現役を引退しても、認知症があっても、チャンスを与えられれば稼ぐことができる人はいる。そう考えていたのです。

 

image003ある女性はいつも、1人では100メートルも歩けないと言っていました。
デイサービスの外出イベントで100円ショップに行ったある日のこと。女性は最初、車いすで移動していました。
しかし初めての100円ショップで商品を見ているうち、「これも100円?」「これも?」と、すっかり夢中に。
気がつくと車いすから立ち上がり、杖も持たずに店内を歩き回ること1時間。カゴは商品でいっぱいになっていました。
100円ショップに連れて行った介護職も、あっけにとられたといいます。

 

ある高齢者住宅では、入所者が陶芸教室で作った器に、専門家の指導を受けて盆栽を植え込み、住宅主催のお祭りで販売しています。
こじゃれた盆栽は大人気で、あっという間に売り切れるそう。このほか、革細工のグッズなども作り、販売しています。
住宅を運営する会社は、「ここを仕事付きの高齢者住宅にしたい」と言います。

 

最期まで「自分にはできることがある」と思える人生を

要介護の高齢者からこうした力を引き出すことができたのは、周囲の人たちが、「要介護になったからといって、何もできないわけではない」と考えているからです。
先に、人は期待されれば応えようとするものと書きました。反対に言うと、人は周囲から「できない」と思われていると、自分でも「できない」と諦めてしまいやすいのです。

 

介護が必要になった家族のことを、「何もできない」と思い込んでいませんか?
よく目をこらして、できることはないか探してみてください。できることが見つかったら、どんな小さなことでもどんどんやってもらってください。
そして、できることを喜び合ってください。本人にも周囲の家族にも、できないことよりできることに意識を向けてほしいのです。

 

自分にはまだまだできることがある。役に立てることがある。いつまでも、そう思いながら暮らせる豊かな人生を送っていただきたいと思います。

 

<文:宮下公美子 (社会福祉士・臨床心理士・介護福祉ライター)>

 

*松戸市 要介護者も社会担い手…ポイント制度開始へ(毎日新聞 2017年4月1日)

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