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あなたの声かけが高齢者を不活発にさせているかも?気をつけたい声のかけ方

2017年3月23日

年を重ねていくと、体力や気力、記憶力や理解力は少しずつ衰えていくもの。体の疲れが抜けにくくなったり、お酒に弱くなったり。
40代、50代の方にも、若いころとの違いを感じている方もいるかもしれません。70代、80代と年齢が上がっていけばいくほど、自分の年齢を感じることはふえていきます。しかしだからといって、年齢を意識しすぎるのはいいことではありません。

 

「もう年なんだから」の声かけは高齢者の意欲を奪う

image001本人はもちろんですが、より気をつけたいのは周囲の方の態度です。
「やってみたい」「行ってみたい」と前向きな意欲を示した高齢者に、「もう年なんだから」とストップをかけることはないでしょうか。けがや危険を避けるためであっても、せっかくの意欲をそぐことがないよう配慮したいものです。

 

そうでなくても、高齢者は生活の様々な場面で自信を失う経験をすることがあります。
駅の券売機で切符を買おうとして少しマゴマゴし、後ろから「早くしてくれ」と言われる。スーパーで目当てのものがある場所を聞いたら、早口で説明されて聞き取れず、結局、自分で探し回る。横断歩道を渡り始めたが、途中で信号が点滅したので急いで渡ろうとしたら転んでしまった。

 

そんな経験をしたら、慣れない機械を操作したり、人にものを尋ねたりするのが怖くなるかもしれません。そこでさらに周囲から、「もう、年なんだから」といさめられたら、「私はもう何もしない方がいいんだ」と落ち込んでしまいそうです。

 

これらのような対応をすると、次のようにますます高齢者の能力を奪う、悪循環を招く場合があります。

 

高齢者が何かやろうとして、うまくいかないことがある
→「もう、年なんだから」と周囲からいさめられる
→何かしようとしたとき、またうまくいかないかもしれないと不安になる
→やろうとしていたことを諦める
→何かに取り組んだり出かけたりする回数が減る
→考えたり行動したりする能力が衰える
→何かをやろうという気力が持てなくなる
→ますます考えたり行動したりする能力が衰える

 

たとえ始めは元気でも、こんな悪循環に陥っては、心身共に衰え、本当に支援が必要な高齢者になってしまいかねません。

 

高齢者のプライドを傷つけない声のかけ方は

image003では、不得手なことがふえてきた高齢者に対して、周囲の人たちはどう対応すればよいのでしょうか。

 

それは、本人のやりたいことができるよう、できるだけさりげなくサポートすることです。60代後半や70代の方、中には80代の方にも、年齢を重ねて不得手なことがふえても、自分自身では若いころと変わらないという意識の方がいます。
そういう方の中には、自分自身の衰えを認めたくない、あるいは認めるのが怖いために虚勢を張っている方もいます。それを、「一人では無理だから一緒に」といえば、プライドを傷つけ、反発を招くのは確実です。

 

子世代は親に対して声をかけるとき、「心配だから言っているんだよ」という言い方をしがちです。それは、親を思えばこその声かけだと思います。
しかし親からすれば、「子どもから心配されている」こと自体、受け入れがたい場合もあります。
そこで心がけたいのは、「一緒にやらせて」「一緒に行きたい」といった声のかけ方です。「私が一緒にしたいから」と「アイメッセージ(「私」を主語にした伝え方)」で言われれば、親も比較的受け入れやすいものです。

 

また、券売機など慣れない機械を前にしてマゴマゴしているような場合には、自分の立ち位置を低くして声をかけていくのも一つの方法です。たとえば、「これ、私もこの間、よく分からなくて駅員さんに聞いちゃった」というように。
大切なのは、わからなくて戸惑うのはあなただけではない、という言外のメッセージを伝えながらアプローチすることです。そうすることで、その方のプライドを傷つけることなく、サポートしやすくなります。

 

年齢を重ねることで衰えてきた部分は、実は本人が一番わかっているのかもしれません。
周囲の人は、その方の、加齢によって衰えていく哀しみを理解してあげられるといいですね。そして、衰えていてもいなくても、大切なあなたであることに変わりはないというメッセージを、言葉だけではなく態度でも伝えていくこと。それは、その方にとって大きな心の支えになるはずです。
そんな対応をしてくれる人が周囲にたくさんいれば、不得手なことがふえた後半生も楽しく暮らしていけるのではないでしょうか。

 

<文:宮下公美子 (社会福祉士・臨床心理士・介護福祉ライター)>

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