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高齢者が認知症治療薬や睡眠薬を服用…副作用は出ていませんか?注意点は?

2016年10月27日

認知症治療薬についての「誤解」

image001認知症治療薬アリセプトが日本で販売されたのは1999年。その後、リバスタッチパッチ、イクセロンパッチなどの貼り薬や、中重度者向けの治療薬メマリーも使用されるようになりました。これらの治療薬の誕生を、認知症を持つ人、その家族は「認知症が治療できる」と喜びました。また、認知症と診断したあと、治療方法がなく無力感に襲われていた医師たちにも歓迎されました。

 

しかし一方で、いくつか問題が起こりました。一つは、アリセプト等の服用によって、認知症が「治る」と誤解する患者やその家族が出てきたことです。治療薬はどれも認知症の症状を一時的に改善したり、進行を遅らせたりする効果はあります。しかし、根本的に治すことはできません。困ったことに、中にはその点についての詳しい説明を受けないまま処方を受けている方もいます。
アリセプトの場合などは、服用によって介護負担が増大する症状が出ることもあります。これが第2の問題です。そのため、治療効果に過大な期待を持ってしまった本人や家族が、薬を飲んで良くなると思ったのに、かえって悪くなったと、困惑したり、落胆したりすることがあるのです(*)。

 

アリセプトは、意欲や記憶、消化器の機能を刺激する脳内の神経伝達物質がよく働くようにする薬です。服用により、記憶力や判断力の低下などの認知症の症状が進むのを遅らせることが期待できます。また、認知症になって意欲が低下していたり、無気力になっていたりする方は、服用することで元気を取り戻すこともあります。しかし、もともと元気な方が服用すると、元気を通り越して興奮したり、いらいらしたり、攻撃的になったりすることがあります。新聞記事で紹介されていたのは、このような作用が現れた方のケースだと思われます。

 

アリセプトやレミニールにはこのほかにも、胃腸の調子が悪くなり、吐き気や下痢などの副作用が出る方もいます。メマリーには、めまいや便秘などの副作用が報告されています。服用してみてかえって具合が悪くなるようなら、できるだけ早く医師にそれを伝えて服用を中止するかどうかの判断を仰ぎましょう。
貼り薬のリバスタッチパッチ、イクセロンパッチは、飲み薬のアリセプトやレミニール、メマリーに比べると、徐々に薬が効いていくため、比較的副作用が少ないといわれています。また、貼り薬なので副作用が出た時点ではがせば、即中止できます。ただ、肌にかぶれなどが生じることがあります。

 

そもそも、アリセプト等の認知症治療薬にかかわらず、薬には主作用と副作用があります。困っている症状を改善するという、薬を服用する目的と、その作用が合致しているのが主作用。それに対して、本来の目的ではないのに、服用すると現れてしまう、どちらかと言えば好ましくない作用が副作用です。主作用、副作用の現れ方は、その人の体質や生活習慣など、様々な要素によって違ってきます。薬を服用する際は、薬の良い効果だけでなく、そうした望ましくない効果があることにも注意を向ける必要があります。

 

高齢者は睡眠薬の服用も慎重に

image003高齢者の場合、特に注意が必要なのは睡眠薬です。睡眠薬は、服用すると、ふらつきが出て転倒しやすくなる、寝ている間に呼吸が浅くなり、時には止まってしまう、不整脈が見られるなどの副作用が出ることがあります。

 

また、高齢者の場合、体の水分量が少なく、薬の効き方が成人より強く出ることがあります。効き方の個人差も大きく、適切な処方量を判断するのが難しいと言われています。そのため、睡眠薬の服用量が合っていないために、眠ってばかりになったり、反応が著しく鈍くなったりすることがあります。そうした望ましくない作用が見られた場合は、認知症治療薬同様、すぐに医師に服用後の変化を伝えて相談することが必要です。

 

睡眠薬はまた、服用を続けていると体が慣れてしまい、より強い睡眠薬でないと効かなくなることがあります。また、「薬がないと眠れない」という強い思い込みが生じる、服用しないとイライラする、といった依存性が出ることもあります。

 

睡眠薬は適切に使えば、不眠の解消に役立つ薬です。しかし、使い方を誤れば体に悪い影響を与える恐れもあります。寝る前には、テレビやパソコン、スマートフォンなど、脳を興奮させる刺激を避ける。12時前には床につく。朝は、7時には起きて日の光を浴びる。こうした生活を習慣化していくと、良眠が得られやすくなると言われています。

 

認知症治療薬も睡眠薬も、根本的な原因をなくすことができる薬ではありません。認知症で、昼夜逆転や暴言、暴力などの周辺症状に困っている場合は、周囲の対応を変えたり、スムーズに暮らせるように生活環境を整備したりするだけでも改善することがあります。認知症も不眠も、薬だけに頼らず、生活習慣や生活環境を見直すといった対応も並行して行っていくことが大切です。

 

●認知症治療薬、薬の管理について詳しくはこちら
→「認知症の症状は薬で治まる?」

→「薬の管理に困ってます」

 

<文:宮下公美子 (社会福祉士・臨床心理士・介護福祉ライター)>

 

*笑顔で認知症!/上 一人ひとりに合わせた投薬を(毎日新聞 2016年9月28日)

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