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本人も気付かずアルコール依存症に?高齢者は認知症が発症する可能性も

2016年9月1日

「酒は百薬の長」とよく言われますよね。しかし実はこれは、昔、中国で酒税を集めるために用いられた言葉。医学的な言葉ではないのです。むしろ、お酒は60種類以上の病気の原因になっていると、WHO(世界保健機構)が指摘しています。こうしたことを含め、アルコール依存症についての正しい知識を伝える市民向けのガイドラインを、2016年に厚生労働科学研究の研究班が作成しました(*1)。

 

このガイドラインなどを元に、身近なのに意外と知られていないアルコール依存症について、そして、特に高齢者が気を付ける点について、2回に分けてお伝えしたいと思います。

 

アルコール依存症は、誰でもなる可能性がある身近な病気

image001アルコール依存症は、意志が弱かったり、いいかげんな性格だったりする、特殊な人がかかる病気。だから、自分とは関係ない――。そう考えている人は多いのではないでしょうか。しかし、アルコール依存症は誤った飲酒行動を続けたために脳が変質して、飲酒についてのコントロールがきかなくなってしまうもの。誰でもなりうる身近な病気なのです。もっと言えば、すでにアルコール依存症になっているのに、自分で気づいていない人もたくさんいると言われています。

 

その症状は、「飲むまいと思っても飲み始めるとやめることができず、飲み続けてしまう」「飲んではいけないという日に限って深酒してしまう」「お酒を飲まずにいると、手や体が震えたり、いらいらしたりする離脱症状がある」「肝臓疾患など、明らかに飲酒が原因の健康問題が起きているのに飲酒をやめられない」「アルコール耐性ができて、以前と同じお酒の量では酔えなくなった」など。

 

そう聞いて、ドキッとした方はいないでしょうか? 厚生労働省の「市民のためのお酒とアルコール依存症を理解するためのガイドライン」によると、アルコール依存症の診断基準は下記の通りです。

 

▼ICD-10(WHOの定めた診断基準)によるアルコール依存症
1. お酒を飲みたい気持ちがとても強い、または飲まざるを得ない気持ちが強い
2. お酒を飲む量、飲む時間などのコントロールができない
3. お酒の飲む量を急に減らす、もしくはゼロにすると症状が出現する
4. お酒を飲み続けているうちに、酔うまでに必要な量が増える
5. お酒を飲むことが生活の中心となっている
6. 良くない結果が出ることがわかっていてもお酒を飲んでしまう

 

※以上6つのうち、1年間に3つ以上が同時に当てはまる場合にアルコール依存症と診断

 

飲酒に問題があるかどうかは、「SNAPPY飲酒チェックツール(*2)」でチェックすることができます。心配な方はぜひチェックしてみてください。

 

高齢者は大量のお酒を飲み続けると、認知症のリスクがアップ

image003いやなことがあったときにお酒を飲んで憂さ晴らしをする、眠れないから寝酒を飲む、といった飲酒行動が、アルコール依存症への入り口になることがあります。いやなことがある・眠れない→お酒を飲む、というお酒への精神的依存を繰り返す。そのうち、少しのお酒ではいやな気分が晴れなかったり、眠れなかったりする。そして、だんだん飲酒量が増えていく…。これは危険な兆候です。

 

アルコールへの精神的な依存がある段階でも、アルコールに頼らない気分転換法や適切な睡眠習慣を身につけられれば問題ありません。しかし、お酒だけに頼り、多量飲酒を続けていると徐々に脳が変質して、身体がアルコールを求めてお酒を飲まずにいられなくなっていきます。そのように精神的な依存から身体的な依存へと進行していく前に、なんとか食い止めたいところです。

 

厚生労働省の「健康日本21」では、「節度のある適度な飲酒」を1日平均20g程度、「多量飲酒」を平均60g以上と定義しています(*3)。このグラム数は、純粋なアルコールそのものの量。
20gで、ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、35度の焼酎なら1合、ワインなら120ml程度です。一方、問題となる「多量飲酒」の60gは、ビールなら中瓶3本、日本酒なら3合、35度の焼酎なら3合、ワインなら360 ml以上とされています。

 

また、高齢者は飲酒の問題にはより慎重になる必要があります。年齢を重ねると、徐々に体内の水分量が下がってきます。そのためお酒を飲むと、血液中のアルコール濃度が上がりやすくなり、以前より少ない量で酔いが回るようになります。つまり、以前と同じ飲酒量のままでは、アルコール依存症のリスクが高まってしまうのです。高齢者の適正な飲酒量は、ビールなら中瓶半分など、前述の半分程度といわれています。

 

多量飲酒は習慣化すると、年齢にかかわらず、ほとんどの人が脳に萎縮を起こすといわれています。しかし、お酒をやめると徐々に回復する部分もあるため、早期の治療が大切です。また、高齢者の場合は、習慣的な多量飲酒が認知症のリスクを高めるとされています。こうしたことも知っておいてほしいと思います。

 

次回は、アルコール依存症の怖さと依存症への対応についてお伝えします。

 

<文:宮下公美子 (社会福祉士・臨床心理士・介護福祉ライター)>

 

*1 市民のための お酒とアルコール依存症を理解するためのガイドライン

*2 SNAPPY飲酒チェックツール

*3 健康日本21

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