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特養だけではない! 老健の入居希望者も減少。その原因はサ高住の存在?

2016年8月11日

特養より前に、老健の入所希望者は減っていた

image001人口減少と高齢化が進展した地方都市では、特別養護老人ホーム(特養)に空きが出始めています。また東京でも、介護保険改正の影響で特養の入所待機者が2割近く減少するなどの変化が起きていると、以前ご紹介しました。

 

しかし、特養だけでなく「介護老人保健施設(老健)」でも、入所希望者が減っているようです。特に首都圏では、入所者確保に苦労しているという話をよく耳にします。

 

老健とは、特養、介護療養型医療施設と並ぶ介護保険施設の一つ。もともとは、病院での治療は必要なくなったものの、在宅に復帰するのはまだ難しい人を受け入れる中間施設です。特養のように亡くなるまで介護する生活の場ではなく、在宅復帰に向けたリハビリを行うのがその役割でした。

 

この老健の入所者減については、特養とはまた違う理由が取りざたされています。それは、老健の「制度上の仕組み」に関係しているというのです。

 

老健の施設長は医師が務めています。施設長など老健の医師は、入所者の風邪や便秘、高血圧など一般的な病気については、診察、薬の処方を行うこととされています。外部の医療機関を受診せず施設で医療を受けられるのは、入所者にとってメリットもあると思います。しかし、実はこれにはデメリットもあり、そこが老健の入所希望者の減少につながっていると言われています。
どういうことでしょうか。

 

老健は施設内で一定の医療を受けられるのが特徴

老健では、医師の診察料、薬代などの費用が、すべて利用料に含まれます。その分、老健の介護報酬は、医療処置を行わない特養より高く設定されています。

 

老健の介護報酬は、医療行為があってもなくても、また、薬を出しても出さなくても、金額が一定です。つまり、収益性を高く保つには、入所者の医療処置が少ない方が老健にとって望ましいとも言えます。
そんな背景もあり、多くの老健では、入所時に服用している薬について、その必要性が改めて検討されます。

 

特によく問題になるのが、認知症治療薬の「アリセプト」です。薬価が高い上に、中等度以上の認知症の人への服用効果は認められていません。このため、入所の際には服用中止とされることがよくあります。
しかし多くの家族は、服用中止で認知症が悪化することを恐れて服用の継続を望みます。意見が対立しがちですが、これまでは、どうしても入所したい場合は家族の方が老健の言い分を受け入れて、服用を中止することが多かったと思います。

 

老健入所中は、原則として医療保険を使えない

image003老健に入るために入所者や家族が我慢をする。その流れが変わってきたのは、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)が爆発的に増えてからです。サ高住には、月々の費用が老健とそれほど変わらないところもあります。加えて、特養や在宅と同様、自由に外部の医療機関を受診できます。「アリセプト」を含め、入居前に服用していた薬も継続することができるわけです。

 

老健では、外部の医療機関を受診したいと希望しても、制度上認められた病気やけが以外、施設側が受診を認めないケースがよくあります。これは、老健入所中は施設内で一定の医療を受けられるため、原則として医療保険を使えなくなっているからです。

 

外部医療機関を受診する場合は、老健側が自費診療となる費用を負担する必要があります。このため、負担を避けたい老健が「どうしても受診を希望するなら、一度退所するように」と求めてくることがあります。この不自由さを嫌い、サ高住を選択する人が増えていると聞きます。

 

現状、老健はリハビリ施設としてだけでなく、在宅復帰のめどが立たない人の“特養の入所待機施設”として利用されるケースがあります。前述の医療の問題などから、そうした人たちが待機場所として、老健ではなくサ高住を選ぶようになってきました。このため、老健は入所者の確保に苦心するようになってきたのだと言われています。

 

一方で、高齢者は、薬の重複服用や不要な薬の処方が多いことが指摘されています。老健入所の際に服用薬をすべて見直し、本当に必要な薬だけに絞るのは、本来、望ましいことではないでしょうか。
最近では、医師からも、延命のための胃ろう造設、繰り返す肺炎への積極的な治療の是非など、高齢者に対する過剰な医療を見直す意見も聞かれるようになっています。

 

過剰な医療や薬を求めていないか? この点については、家族も意識を変えていくことが必要なのかもしれません。

 

<文:宮下公美子 (社会福祉士・介護福祉ライター)>

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