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本当に認知症? 認知症と「誤診」された人、1年間で3500人以上

2015年8月27日

o1今後、ますます増えていくことが見込まれている認知症の高齢者。政府は、2015年1月に発表した認知症対応の施策「新オレンジプラン」で、「早期受診、早期対応」を方針として打ち出しました。認知症、あるいはその予備軍だということが早くわかれば、治療薬や認知機能トレーニングなどによって、症状を抑えたり、病気の進行を遅らせたりできる場合もあるからです。

 

とある調査では、85歳以上の3人に1人、90歳以上の過半数が認知症というデータもあります(*1)。つまり、歳をとることが認知症の一番のリスク要因だとも言えるのです。

 

実は、他の病気と間違えやすい認知症

ところが早期受診によって、誤って認知症と診断されてしまうケースも増えています。NHKが専門医531人から回答を得たアンケートによると、2014年の1年間で3500人もの人が、認知症以外の病気なのに誤って認知症という診断を受けていたというのです(*2)。
なぜそんなことが起きてしまうのでしょうか。

 

原因の一つとして、認知症の診断が決して簡単ではないということが言えます。例えば、物忘れが増え、意欲がなくなり、何となくぼんやりしている高齢者。認知症のように思えますが、「うつ病」である場合も少なくありません。海外では、かかりつけ医を受診する65歳以上の高齢者の約10%がうつ病だという報告もあります(*3)。認知症の人は高齢者の15%前後とされていますから(*4)、うつ病の高齢者の割合も決して少なくないのです。

 

そのほかにも、認知症は、こんな病気と間違われやすいと言われています。

 

・脳にたまった髄液が脳を圧迫して認知症症状が現れることがある「正常圧水頭症」
・頭をぶつけた衝撃などで脳内にじわじわと出血が拡がり、脳が圧迫されて歩行障害や認知症症状が現れることがある「慢性硬膜下血腫」
・発作による短時間の意識消失で記憶障害が見られる「てんかん」

 

中でも「てんかん」は、高齢者の1%以上に見られるという欧米のデータもあり、決して珍しくない病気(*5)。しかし、高齢者に多いことは意外に知られていません。
「てんかん」というと、身体を突っ張るけいれん発作をイメージしますよね。しかし、高齢者の「てんかん」ではけいれんはなく、少しの時間、意識を失ったり、目の焦点が合わなくなってぼんやりしたりする発作が多いと言われています。この発作がおきると、その間の記憶がない場合がよくあります。これが認知症の症状と思われ、誤診につながりやすいと言われているのです。

 

認知症の確定診断は認知症専門医を受診して

o22_2このように、認知症と似たような症状が見られる病気と、アルツハイマー病などの認知症を正しく診断するには、脳のMRI(磁気共鳴画像)検査や脳の血流検査、血液検査が必要です。また、「てんかん」であるかどうかは、脳波の検査をしなくては診断が下せません。

 

つまり、内科などのかかりつけ医が、MRI画像などを見ることなく、認知症であるかどうかを正しく診断するのはなかなか難しいことなのです。そのため、国は認知症を正しく診断できる専門医を増やすと共に、かかりつけ医から専門医に紹介する取り組みを進めています。それでも残念なことに、まだ症状の問診と「MMSE(ミニメンタルステート検査)」や「長谷川式認知症スケール」といった認知機能を調べる簡単な検査だけで、認知症という診断を下している医師がいるのも事実。それでは正しい病気が見過ごされかねません。必要のない薬を飲み続け、病状を悪化させてしまうこともあるのです。

 

特に、生活に大きな支障が出ていない早期ほど、認知症の確定診断は難しいもの。症状の問診や簡易検査だけでなく、より詳しい認知機能の検査や脳の画像による診断が必要です。物忘れなどが気になって受診する場合は、神経内科や脳神経外科、精神神経科などの認知症専門医を受診し、正しい診断をしてもらうことが大切なのです。

 

▼日本認知症学会が認定した全国の認知症専門医が検索できるサイト

 

<文:宮下公美子(介護福祉ライター・社会福祉士)>

 

*1 有病率:どこまで増える認知症 (臨床神経学 52巻11号(2012:11)

*2 認知症でないのに認知症と診断 3500人余 (NHK NEWS WEB 2015年8月5日 )

*3 高齢者の気分障害 (日老医誌 2012;49:534―540)

*4 認知症有病率等調査について (社会保障審議会 介護保険部会(第45回・平成25年6月6日)資料より

*5 日本神経治療学会 標準的神経治療:高齢発症てんかん (日本神経治療学会治療指針作成委員会作成)

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【2016/03/04】しらかわひろし
熊日新聞にも認知症と間違えられやすい高齢者てんかんの記事があります。発作そのものを認知症症状と勘違いすること以外に、発作後に健忘症状が続いて、それで認知症と間違える2通りのケースがあります。http://qq.kumanichi.com/medical/2015/11/post-2543.php
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