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65歳以下でなる若年性認知症。診断を怖れないで!早期受診と支援の動き

2015年6月4日

65歳以下で発症する若年性認知症。早ければ10歳代で発症する人もいますが、平均発症年齢は50歳代前半といわれています。男性の場合だと、仕事で役職に就いていることが多い、忙しい時期。そのため、本人や周囲が異変に気づいても、なかなか受診に至らないことも多いのです。
そんな中、若年性認知症の診断と治療に先駆的に取り組んできた順天堂大学医学部附属順天堂医院(東京都文京区)が、2015年6月から、週末に2泊3日で受けられる検査入院を始めることになりました(*1)。これにより、早期受診、早期対応が進むことが期待されます。

 

支援の場が少なく孤立しがちな若年性認知症

1若年性認知症という病気は、さまざまな種類の難しさを抱えています。まず、高齢者以上に当事者が病気を認めたくない気持ちが強く、医療につながりにくいこと。家計を支えている男性の場合、働けなくなることへの不安から、病気であると告げられたくないと、受診を先延ばしにしてしまいがちです。
その結果、病気が進行して仕事に支障が出るようになり、職場の上司から受診を勧められ、結果的に仕事を失ってしまうことも少なくありません。

 

若年性認知症の人を対象にした調査によれば、就労経験がある人の約7割が定年前に自主退職し、1割弱が解雇されていました。つまり、約8割が定年前に仕事を失っているという厳しい状況です。失職により、経済的に困難な状態になる人が多いことは、この病気がもたらす難しさの一つです。

 

2012年時点で65歳以上のうち約462万人が認知症といわれていますが、若年性認知症の人は2009年時点で推計4万人。高齢者の認知症の人に比べて人数が少ないため、若年性認知症専門のデイサービスなどのような支援の場は多くありません。支援のノウハウも、ようやく少しずつ蓄積されてきたところです。

 

日中の時間を過ごす居場所として、高齢者向けのデイサービスなどを利用することもありますが、若くて体力もある若年性認知症当事者には、多くの場合、高齢者向けデイサービスはミスマッチ。退屈すぎてとても1日過ごせないと、すぐに辞めてしまうケースがよくあります。そのため、居場所を見つけられず、家族の介護負担が大きくなることもまた、この病気が抱えている難しさの一つです。

 

認知症があっても社会とつながれる場が少しずつ増えてきた

2世話をしてもらうより、自分にできる活動によって社会とつながっていたい。若年性認知症の人に限らず、認知機能が少々衰えても身体はまだまだ元気な認知症の人、特に男性には、そう考えている人が少なくありません。そうした人を対象にしたデイサービスや仕事の場を運営する事業者等は、ようやく、少しずつではありますが増えてきています。

 

例えば、東京都町田市の次世代型デイサービス「DAYS BLG!」。その日、どんな活動をするかは、複数のメニューの中から自分で選んで決めます。例えば、隣接する自動車販売店での洗車作業、昼食のための買い出し、近くの学童保育での子どもたちとの交流など。洗車作業は、わずかながら謝金も出る「仕事」。認知症当事者が自分で選んだ、お仕着せでない活動ができるこのデイサービスには、電車を利用し、30分以上かけて通ってくる人もいます。

 

また、滋賀県守山市にある認知症専門の藤本クリニックは、「DAYS BLG!」同様、その日の活動を自分で決めるデイサービス「もの忘れカフェ」を併設。また、認知症の進行で仕事は辞めたけれどまだ働きたいという、介護保険利用以前の人のための「仕事の場」も併設しています。「仕事の場」で手がけているのは、月約6000円の報酬が得られる内職仕事。もらった報酬がうれしくて、奥さんにコーヒーをごちそうした人もいるといいます(*2)。
このクリニックでは、認知症の早期診断により、就労中の人であれば、できるだけ長く仕事を続けるための支援もしています。

 

このようなクリニック、デイサービスが、今後、全国に増えていくことが期待されています。こうした場が当たり前のようにある社会になっていけば、認知症になっても当然のように地域で暮らし続けられる時が来るのではないでしょうか。

 

<文:宮下公実子(介護福祉ライター・社会福祉士)>

 

*1 若年性認知症、週末検査 順天堂医院、2泊入院で早期発見(毎日新聞 2015年5月12日)

 

*2 若年性認知症でも働きたい(毎日新聞 2015年5月1日)

 

参考文献: 「もの忘れカフェの作り方」藤本クリニック 奥村典子・藤本直規著 徳間書店刊

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