有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

したくてする人などいない「家族による高齢者虐待」。どうしたら防げる?|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

7月25日

【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

したくてする人などいない「家族による高齢者虐待」。どうしたら防げる?

2015年3月26日

2015年2月6日、厚生労働省から2013年度に高齢者が虐待を受けた件数が発表されました。その数、1万5952件。ほとんどが家族など身近な介護者による虐待です。家族などから虐待を受けた高齢者1万6140人の半数は認知症の人でした。2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症という推計も出されています(*1)。認知症の人への虐待を防ぐ対策は待ったなしの状況です。

 

認知症は記憶力や理解力、判断力が衰えていく病気です。次第に周囲の状況を適切に理解して対応することが難しくなり、そのために不安や混乱、焦りから、周囲の人が困惑する言動をとることがあります。

 

認知症についての理解不足が虐待の原因に

0326_1介護する家族が認知症の知識と、本人の不安や混乱を和らげる対応方法を身につけていれば、大きな問題にはなりにくいもの。

 

しかし、認知症の人の思いもよらない言動に驚いた家族が、本人を叱りつけたり、行動を改めるよう繰り返し求めたりすると、認知症の人の混乱や不安はますます悪化する場合があります。

 

予想外の言動→叱る→ますます混乱して言動が悪化→さらに叱る…
時には、この悪循環の果てに虐待が起こることもあります。

 

虐待も含め、認知症についての理解不足がさまざまな問題を引き起こしていることを重視した国は、地域で認知症の人を支えられるよう、認知症への理解を深める取り組みを強化。2015年1月に発表した、認知症施策推進総合戦略「新オレンジプラン」にもそうした取り組みが盛り込まれています。

 

たとえば、認知症の特徴や基本的な対応方法などを学び、地域で認知症の人を支える「認知症サポーター」を2017年までに800万人養成することや、学校教育において認知症の人への理解を深める取り組みを推進することなどです。こうした取り組みで認知症への理解が進めば、多くの人が、認知症の人が安心できる接し方をできるようになることが期待できますね。

 

介護者の7割は女性ながら、虐待の加害者は男性が6割

0326_2さて、高齢者虐待に話を戻すと、加害者となっているのは息子が41%、夫が19%。虐待の加害者の6割は男性です。介護を担っているのは女性が約7割(*2)なのに、意外に思う方も多いかもしれません。

 

介護というのは、いつまで続き、今後どうなっていくのか先が見えないもの。懸命に取り組んでも報われないことも多々あります。一方、男性は仕事社会の中で、目標を立ててそれをクリアしていく考え方を身につけています。そのため、男性介護者の中には、長年のクセで介護に仕事と同じような効率性や成果を求める人もいます。

 

加えて、一般に男性は地域に知人、友人など介護の悩みを相談する相手が少なく、息抜きの場を持ちにくいという状況もあります。そのため、努力したり工夫したりしても期待したような結果が得られないと、次第に疲れ、いらだち、声を荒げて叱ったりするうち、時として虐待に発展してしまうことがある――そうした意見が介護関係者の間では聞かれます。

 

また、まじめで愛情深い男性ほど一生懸命になりすぎてしまうのでは、という声もあります。育ててくれた母親やずっと支えてくれた妻に介護が必要になったとき、恩返しの意味でできる限りのことをしようと考える人が多いというのです。せっかくの思いやりが行き過ぎてしまわないよう、周囲のサポートがほしいところですね。

 

終わりの見えない介護。「できる限り」ではなく「ほどほど」ぐらいで、うまく手を抜きながら、ストレスを溜めずに取り組みたいものです。

 

<文:宮下公美子(介護福祉ライター・社会福祉士)>

 

*1 2015年1月8日 毎日新聞朝刊ほか、新聞各紙報道より
*2 厚生労働大臣官房統計情報部「平成22年国民生活基礎調査」より

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内
この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す