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車いすでも介護ができるリフォームを 1~介護のお金・介護保険Q&A

2017年7月31日

「親の介護、そろそろ必要になるかも」「自分が高齢になったら、いったい誰が面倒を見てくれるんだろう」。そんな不安に駆られたら、まず気になるのがお金のこと。でも、介護ってどれくらい費用がかかるものなのか、検討がつかない人も少なくないはず。
そこで、介護事情に詳しいファイナンシャルプランナーの山田静江さんに、『介護とお金』にまつわる素朴な疑問をぶつけてみました。

 

▽相談内容

妻が車いす生活となり、在宅介護をはじめて約1年が経ちましたが、介護を想定していない今の設計では快適な生活ができないことがよく分かりました。

 

床面の段差解消や手すりの設置、各部屋出入り口のスペースの確保……など、今回、自宅の全面リフォームを考えているのですが、費用は介護保険をフル活用して1円でも安くしたい。

 

低コストで、使い勝手のよい改修をするには、どんなことを心がけたらいいですか?

 

 

 

▽山田さんの回答

まず大切なのは、住宅改修は業者任せにしてはいけないということです。

 

『専門家じゃないから分からない』という人も多いですが、そこにつけ込んで儲けを得ようとする悪徳業者がいるのも事実。一部の業者が十分な説明もなく『介護保険で全部賄えます』などとセールスし、契約後に介護保険の支給対象とならないことが発覚する……などといった金銭トラブルも絶えません。
トラブルに巻き込まれないためにも、介護保険の『支給対象となる住宅改修』『支給対象とならない住宅改修』を事前に把握しておくことが大切です。

 

部屋別に見ていくことにしましょう。改修事例が多いケース、支給対象となるかどうかの判断が難しいケースを中心に紹介します。

 

では最初に、家の玄関を考えます。
ここでよくある住宅改修は、車椅子などで玄関から屋外へ出るためのスロープを設置する工事ですが、これは「段差の解消」として介護保険の支給対象と認められます。
ちなみに玄関ではなく、掃出し窓にスロープを設置する工事も支給対象になります。スロープから先の道路までの通路を設置する工事も、「通路の材質の変更」として介護保険の支給対象となります。

 

では、昇降機やリフト、段差解消機などの設置はどうでしょうか?
実は、これらの動力によって床段差を解消する機器を設置する工事は住宅改修の支給対象外です。ただ、リフトについては移動式、固定式、据置き式に関わらず、福祉用具貸与の支給対象となります(※年間10万円を上限に費用の1~2割負担で借りられるサービス)。

 

また、玄関土間に式台・敷台を設置することで上がり框(かまち)の段差を解消する方法もよく使われます。この式台の設置については、ねじ等に固定されて持ち運びが容易でないものは「床段差の解消」として住宅改修の支給対象となりますが、持ち運びが容易なものは対象外。
判断が難しければ担当のケアマネジャーに一度、相談されたほうが良いと思います。

 

玄関の次は、階段や扉のリフォームを考えてみましょう。詳しくは次回に。

 
 

介護リフォーム・住宅改修について、こちらでも詳しくご紹介しています

介護リフォームをするとどんなメリットがあるの?
→介護リフォームの基礎知識

 

介護保険を使うときの、条件・手続きとは?
→介護保険を使ったリフォームの方法

 

 

プロフィール

山田静江(やまだ・しずえ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP/FP技能士1級)。株式会社 WINKS 代表。日本FP協会埼玉支部幹事。
大学卒業後、都市銀行に入社。その後、会計事務所勤務、独立FP会社勤務を経て2001年にFPとして独立し、現在に至る。「損得ではない安心して暮らすためのプランニング」をモットーに活動している。
現在は介護や高齢者住宅問題のスペシャリストとして講演、執筆活動を展開している。

http://winks.biz/

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