「清潔介助」。今回のテーマは、「清拭の準備とタオルの使い方」について。必ず事前にそろえておきたいアイテム、タオルの使い方や絞り方を覚えておきましょう。
取材協力・明正会グループ http://www.meisei-g.com/
<取材・文/橋本範子>
事前に揃えておけば安心!! 7つのアイテム
いざ、清拭してみよう!! と、その前に、必要なものを事前に準備。用意をしっかり行い、スムーズな清拭に臨みましょう。
【準備するもの】
(1)タオル(約4枚)
(2)バスタオル
(3)お湯(50~60℃の熱めのもの)
(4)ゴミ袋
(5)ビニール袋
(6)ペットボトル
(7)衣類(清拭後の着替え用)
(1)のタオル4枚は、うち3枚が体を拭くもの、1枚が乾式のものとして必要となります。どんなに熱いタオルで清拭しても、その後に乾いたタオルで拭かないとヒヤッとします。

自宅にすでにあるようなもので、準備は十分整います。タオルやお湯は清潔なものを使いましょう
正しいタオルの選び方、使い方、絞り方
清拭に使用するタオルは、ある程度使い慣れたものを使用しましょう。新品は水を弾いてしまうので、あまり適しません。タオルを用意したところで、早速、使い方、絞り方を見ていきましょう。
【タオルの使い方・絞り方】
(1)タオルの端の部分を隠すようにタオルを折り畳みます
(2)折り畳んだタオルの端を持ったら、50~60℃ほどの熱めのお湯に浸けます。この時、火傷の原因にもなるので、手は入れないようにしましょう
(3)絞る時も、端を持ったままねじるようにします
(4)最後に、絞り終えたタオルは、皮膚の柔らかい部分で温度を確認します
熱いお湯を沸かすのが面倒な人は、絞った濡れタオルをビニール袋に入れて、レンジで温めることも可能です。この時、濡れタオルは一気に3本ほど入れてしまいましょう。

画像左:タオル端の部分が肌に触れ、摩られると刺激が強すぎます。中にくるんで隠すようにしましょう
画像右:タオルの端を持って、お湯に浸けます。これなら熱いお湯に触れずに対応できます

画像左:皮膚の柔らかい部分で、必ず温度を確認。熱すぎのタオルで清潔介助を行うのは、危険です
画像右:面倒くさがりな人、必見!! 濡れタオルをビニール袋に入れて一気に温めるのも、熱めのタオルを作る方法のひとつです
プロフィール
よっし~
介護福祉士、ガイドヘルパー(全身性・視覚)。東京都葛飾区にある「ケアサービス新小岩」にて所長を務める。
