在宅介護に役立つ介助方法・介助技術を介護のプロがご紹介。安全で、介助する側にも負担の少ない介助動作のポイントを流れにそってご紹介します。
今回は介護福祉士が教える「片麻痺がある高齢者の食事前の準備について」です。
動くほうの手を活用して自分でできるところは自分でやってもらい、できない部分を介助者がサポートしていきましょう。
【1】麻痺している手をテーブルの上に置いてもらう
まず、高齢者の姿勢を確認しましょう。
・足が床についていますか?
・深く腰掛けていますか?
そして、高齢者に動くほうの手で麻痺している手を持ち、テーブルの上に置いてもらいましょう。
●姿勢に関して、詳しくは以下をご確認ください。
→ 食事介助/食事の前の準備~写真でわかる高齢者介護

【2】おしぼりで麻痺している手を拭いてもらう
おしぼりとお茶の準備をしましょう。そして、おしぼりを高齢者の動くほうの手に渡してご自身で麻痺している手を拭いてもらいましょう。

【3】おしぼりで動くほうの手を拭いてもらう
高齢者からおしぼりを受け取り、開いてから再び高齢者の動くほうの手におしぼりを渡しましょう。
おしぼりを握りながら動かすようにして、ご自身で動くほうの手を拭いてもらいましょう。拭き足りない部分は介助者が拭きましょう。

【4】お茶を飲んでもらう
お茶を高齢者の前に置いてください。そして、動くほうの手で湯飲みをとりお茶を飲んでもらいましょう。

●こちらのページも参考にしてください。
→ 食事介助/誤嚥予防になる食事前の口腔体操~写真でわかる高齢者介護
<協力・カイゴ大学>