在宅介護に役立つ介助方法・介助技術を介護のプロがご紹介。安全で、介助する側にも負担の少ない介助動作のポイントを流れにそってご紹介します。今回は看護師が教える「脈拍を測る方法」です。
脈拍を測ることで、血液の状態などさまざまな情報を手に入れることができます。
1分間に100回以上=頻脈(ひんみゃく)、1分間に50回以下 =徐脈(じょみゃく)といいます。頻脈の場合は動機や息苦しさ、徐脈の場合はふらつきやぼーっとするなどの自覚症状を観察してください。
【1】高齢者に脈拍を測ることを伝える
高齢者に脈拍を測ることを伝え、同意を得ましょう。

【2】脈拍を測るのに適した部位はとう骨動脈
脈拍を測るのに適した部位はとう骨動脈です。とう骨動脈は人差し指の延長戦上・手首から1~2センチ下にあります。

【3】3本の指をとう骨動脈に当てる
人差し指、中指、薬指をそろえて、高齢者のとう骨動脈に当てましょう。
このとき、介助者の手が冷えていると高齢者に不快感を与えてしまいます。あらかじめ、手を温めておきましょう。

【4】脈拍を1分間測定する
脈拍のリズムを1分間測定します。
このとき、とう骨動脈に当てている指先に力を入れすぎないよう注意しましょう。

<協力・カイゴ大学>