在宅介護に役立つ介助方法・介助技術を介護のプロがご紹介。安全で、介助する側にも負担の少ない介助動作のポイントを流れにそってご紹介します。
今回は看護師が教える「体温を正確に測る方法」です。
片麻痺の場合、麻痺側の体温が低く表示されることがあります。麻痺のないほうで測定しましょう。
【1】体温計を脇に当てる
はじめに、脇の汗を拭き取りましょう。汗をかいたまま測定すると体温が低く表示されてしまいます。
次に、脇のくぼみの中央に体温計の先端を当てます。
それから、体温計を30~40度の角度になるように合わせましょう。

【2】脇を閉じる
脇を閉じ、肘を脇腹に密着させましょう。
このとき、手の平を上向きにすると脇がしっかり閉まります。

【3】もう片方の手で肘を支えて、体温計を脇に密着させる
体温計を挟んだ肘をもう片方の手で軽く押さえましょう。
脇を密閉するのが困難な人には、介助者が肘を支えて密着できるようにします。

【4】体温を計測する
体温を測りましょう。計測時間は以下を目安にしてください。
・電子体温計=アラームが鳴るまで
・水銀時計=10分間

<協力・カイゴ大学>