在宅介護に役立つ介助方法・介助技術を介護のプロがご紹介。安全で、介助する側にも負担の少ない介助動作のポイントを流れにそってご紹介します。
今回は介護福祉士が教える「食事の前の準備」です。
食事しやすい環境を作ることで、自立支援や誤嚥防止につながります。
【1】食事介助の前に高齢者の姿勢を確認する
食事をするにあたり、高齢者が安定した姿勢か確認しましょう。
不安定な姿勢だと、誤嚥を起こす可能性があります。
・高齢者の足が床についているか
・高齢者が椅子に深く腰掛けているか
・テーブルは高齢者の肘が置ける高さか

【2】前傾姿勢になってもらう
背筋を伸ばし、高齢者には少し前かがみになってもらいましょう。
前かがみにならないと、誤嚥を起こす可能性があるので注意します。

【3】お絞りで手を拭き、お茶を飲む
介助者は、おしぼりとお茶の準備をしましょう。
高齢者がおしぼりで手を拭いたら、お茶を飲んでもらいます。お茶で口の中や喉を潤すことで、食事が喉を通りやすくなります。

<協力・カイゴ大学>