「衣服の着脱」。今回のテーマは、「座位における半身麻痺のトレーナー・前開きの脱ぎ方」について。スムーズに脱ぐ順番や方法を紹介していきます。
取材協力・明正会グループ http://www.meisei-g.com/
<取材・文/橋本範子>
トレーナーの脱がせ方、自分自身で脱ぐ方法
トレーナーの場合の脱がせ方、また自分自身で脱ぐ方法をマスターしましょう。
【手順】
(1)背中部分を持ちあげて頭を脱がせます
(2)麻痺がない側の腕から脱がせます
(3)最後に麻痺側の手を脱がせます
自分自身で脱げる場合にも、同様に麻痺がない側から脱ぐことを頭に入れておきましょう。

自分自身で脱ぐ場合には、右の写真のように麻痺がない側って背中部分を持ちあげます。

麻痺がない側の手から脱ぎます。
前開きの脱がせ方、自分自身で脱ぐ方法
続いては、前開きの脱がせ方、また介自分自身で脱ぐ方法も覚えておきましょう。
【手順】
(1)背中部分を少しゆるめます
(2)麻痺がない側の腕から脱がせます
(3)最後に麻痺側の手を脱がせます
基本的には、トレーナーと同様に、背中→麻痺がない側→麻痺側、の手順になります。麻痺側の腕を脱がせる際には、衣服に手を入れて介護される方の手首をしっかりつかんで脱がせてあげるのがスムーズです。

画像左:肩の部分が窮屈にならないよう、はじめにゆるめます
画像右:右手で手首、左手で腕をしっかり掴んで脱がせるようにしましょう
プロフィール
よっし~
介護福祉士、ガイドヘルパー(全身性・視覚)。東京都葛飾区にある「ケアサービス新小岩」にて所長を務める。
