在宅介護に役立つ介助方法・介助技術を介護のプロがご紹介。安全で、介助する側にも負担の少ない介助動作のポイントを流れにそってご紹介します。
今回は理学療法士が教える「片麻痺の人が一人で車椅子からベッドに移動する方法」です。
【1】動くほうの身体の横にベッドがくるように移動
動くほうの身体の横にベッドがくるように、車椅子を移動しましょう。車椅子は動かないようにロックをかけます。

【2】ベッド側のフットレストを上げる
動くほうの足のつま先で、ベッド側のフットレスト(足置き)を上げましょう。動くほうの足は床に置きます。

【3】麻痺している足を床に下ろす
麻痺している足を動くほうの手で持ち上げて、床に下ろしましょう。

【4】麻痺している足側のフットレストを上げる
麻痺している足側のフットレストを、動くほうの足で上げましょう。

【5】浅く座り、ベッドの柵を持つ
お尻を車椅子のシート手前にずりずり動かし、浅く座り直しましょう。そして、動くほうの手でベッドの柵を持ちます。

【6】立ち上がる
動くほうの足に力を入れ、柵でバランスをとりながら立ち上がりましょう。

【7】動くほうの足を軸にして、90度方向転換する
動くほうの足を軸にして、お尻の下にベッドが来るように90度方向転換します。

【8】ベッドに座る
ゆっくりお尻を下ろして、ベッドに座ったら、完了です。

<協力・カイゴ大学>