今回は「麻痺と寝たきりの方の口腔ケア」について。抑えておきたいポイントや役立つテクニックを紹介します。
取材協力・明正会グループ http://www.meisei-g.com/
<取材・文/橋本範子>
食べ物が溜まりやすい麻痺側は、入念にチェック
麻痺の方で、特に自分で口腔ケアができる方は、麻痺側に食べ物の残渣などが残ってしまいがち。なぜなら、口内の感覚が鈍いので、“磨けている”と思ってしまうこともありますが、この思いこみが危険。しっかりチェックして気を遣わなければいけません。
寝たきりの方は、口の中をガーゼで殺菌
寝たきりの方は、ゆっくりと顔を横に向けてあげて。イソジンを薄めたものにガーゼを湿らせて、口の中を一周殺菌します。この時、舌も軽くガーゼで拭くようにしましょう。
【ポイント】
(1)ガーゼのフサフサとした部分は中に織り込み、必ずグローブを使用してから手にガーゼを巻きます。
(2)優しく全体的にイソジンが行き渡るように殺菌します。

ガーゼのフサフサした部分は中に織り込み、まとめます

手にはランダムに巻いて。一度使っても、巻きなおすことで何度か使えます

半開きにしてもらった口の中を丁寧に殺菌していきます
プロフィール
よっし~
介護福祉士、ガイドヘルパー(全身性・視覚)。東京都葛飾区にある「ケアサービス新小岩」にて所長を務める。
