在宅介護に役立つ介助方法・介助技術を介護のプロがご紹介。安全で、介助する側にも負担の少ない介助動作のポイントを流れにそってご紹介します。
今回は理学療法士が考えた「床上で身体を頭の方(上)へずらす方法」です。
【1】両ひざを立てる
床で寝ている状態で、両ひざを立てましょう。

【2】両手を合わせる
両手を胸の上に、重ね合わせましょう。

【3】背中に手を入れる
背中の奥のほうに、両手を差し入れましょう。左ひざを立てて、右ひざは床につけておきましょう。

【4】斜め上に引き上げる
差し入れた両手で背中をやさしくつかみ、斜め上に引き上げましょう。

【5】後方に倒れるように引っ張る
立てている左足に力を入れ、後方に倒れるように引っ張りましょう。

【6】まっすぐ一気にずらす
高齢者の両足がしっかり伸びきるまで移動できたら、終了です。

<ここがポイント!>

足を自分で伸ばせる高齢者には、引っ張られると同時に
床を蹴るように足を伸ばしてもらうと、よりスムーズに移動できます。
<協力・カイゴ大学>