「緊急時の対処法」。今回のテーマは、“窒息の対処法”について。2つの主な方法を紹介します。
取材協力・明正会グループ http://www.meisei-g.com/
<取材・文/橋本範子>
嘔吐物を外に出す“ハイムリッヒ法”で窒息を防ごう
自ら嘔吐できずに苦しんでいる場合、“ハイムリッヒ法”を使い窒息を防ぐのも有効的です。手順を覚えておきましょう。
[ハイムリッヒ法の手順]
1.おへそのやや上(みぞおちの下方)部分に、握りこぶしを当てます。もう片方の手は、握りこぶしに添えるようにして握ります。
2.素早く手前上方へ圧迫するように突き上げます。
3.異物が出てくるまで、繰り返します。
ハイムリッヒ法を試しても無理な場合は、身体を横にして背中を叩いてみてください。それでも無理なようで、呼吸等が止まってしまった場合は心肺蘇生法(しんぱいそせいほう)を行います。

画像左=まずは、おへそのやや上(みぞおちの下方)部分に手を置いて正確な位置確保が重要です
画像右=素早く手前上方へ圧迫するように突き上げましょう。1回でも、十分に異物が出てくることもあります
正しい“心肺蘇生法”を覚えておこう!
心肺蘇生法の手順とポイントを覚えておきましょう。
[心肺蘇生法の手順]
1.反応があるか確認します。
2.119番通報(窒息しかかっていると判断した場合に行って下さい)とAED(心停止した心臓に電気ショックを与え、心臓の拍数を正常に戻す救命器具)の手配を行います。
3.呼吸を確認します。
4.心臓マッサージを強く、早く、絶え間なく行います。
[心肺蘇生法のポイント]
強く…胸が、少なくとも5cm沈むように
早く…1分間あたり、少なくとも100回のテンポで
絶え間なく…中断は、最少に
詳しい方法は、東京消防庁のホームページに分かりやすく記載してあります。
プロフィール
よっし~
介護福祉士、ガイドヘルパー(全身性・視覚)。東京都葛飾区にある「ケアサービス新小岩」にて所長を務める。
