歩行が困難となった方が歩行の際の助けとして使用する「杖(ステッキ)」。
手首の力が利くよう把手と支柱に角度が付けてある「T・L字型」、把手は一つで脚が3~4本に別れている「多点型」など様々な形のものがあり、バランスの維持や下半身にかかる体重を減らす効果があります。
身体の状態により使用できるタイプが異なるので、一番身体に合った杖を選ぶようにしましょう。
身長にあわせた杖の選び方
杖は利用される方の身長(いつも使う靴をはいた状態での身長)を2で割って、3を足した長さが使いやすいです。
※ただし、腰や背中が曲がった前傾姿勢の高齢者は目安よりも2~3cm短いものをお選びください。
▼身長に適した杖の長さ一覧表
身長 |
お勧めの杖の長さ |
138cm |
72cm |
140cm |
73cm |
142cm |
74cm |
144cm |
75cm |
146cm |
76cm |
148cm |
77cm |
150cm |
78cm |
152cm |
79cm |
154cm |
80cm |
156cm |
81cm |
158cm |
82cm |
160cm |
83cm |
杖の種類
T・L字型杖
もっともポピュラーな杖。手首の力が利くよう把手と支柱に角度が付けてあります。折りたたみや伸縮が可能なものも多く、また種類も豊富にあります。
多点型杖
把手は一つですが、脚が3,4本に別れているため、一本杖よりも安定度が高くなっています。体重をかけても倒れにくいので、立つ姿勢の悪い方の歩行や歩行訓練に適しています。
ロフストランドクラッチ
杖の上部が握りの上まで伸びており、そこに前腕カフが付属し、腕を通して固定できます。下半身麻痺者、骨折・捻挫、下肢切断、片麻痺の方等の歩行補助に向いています。
松葉杖
もっとも重い荷重に耐えられる杖で、ロフストランドクラッチより安定性があります。下半身麻痺、骨折、捻挫、股関節症、下肢切断などの障害のある人向きです。
●メジャーがない場合、高齢者の腰が曲がっている場合の測り方は、以下を参考にしてください
→杖の合わせ方/身長に合った杖の長さの決め方