介護食は特別な食事ではありません。ご家族の皆様の体にも負担をかけない、健やかな食事がまずは基本であり、その上で食べやすさや飲み込みやすさも考慮されるとよいと思います。
1月のポイント
新年あけましておめでとうございます。
お正月でご家族が揃い、ごちそうを囲む機会が多いと思います。
ごちそうの後の、胃腸の疲れや消化を助ける役割がある行事食を取り入れ、少しずつ日常に戻るように心がけましょう。
とろろ麦飯
二十日正月にとろろ汁を麦飯にかけて食べる風習がありました。大和芋と押し麦が消化を助けます。麦は米に次ぐ重要な主食となるもので、米以外の作物の豊穣を祈願する意味も含んでいたと言われます。

材料(4人分)
米2/3カップ
押し麦1/3カップ
水220cc
大和芋のすりおろし150g
昆布だし1/2カップ
薄口醤油小さじ2
青のり適宜
作り方
1.大和芋はすりおろし、昆布だしを少しずつ加え、薄口醤油も加えてのばしていく。
2.米と押し麦は洗って水に30分つけておく。
3.2を中火にかけて沸騰したら、火を弱め、12分炊いて火を止めて10分蒸らす。
4.器に盛りつけ、1をかけ、青のりをふっていただく。
ワンポイントアドバイス
大和芋は消化を助けるデンプン分解酵素のアミラーゼを多く含んでいます。
酵素の働きは、細胞を細かくするほど効果的なので、すりこぎでよくするとよいでしょう。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
http://www.facebook.com/macrobianyori
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