介護では、高齢者の加齢に伴い、運動量の低下とともに、代謝の衰えも始まりますが、緩やかに状況が変化し始めていることに気づきにくいものです。
ここで紹介するレシピは、身体に負担をかけず、健やかな食事をご提案し、その上で食べやすさや飲み込みやすさも考慮しています。体に負担をかけない食事というのは、介護をする方にとっても日々を健やかに過ごせる食事と言えるでしょう。介護する方がいただいても十分に美味しいレシピです。
6月のポイント
梅雨時は意外と寒暖の差があるため、からだがその変化に疲れてしまうことも多く、体調を崩しやすいものです。からだを冷やさない食事を心がけ、かつ、さっぱりとした料理を作り、食欲を誘う工夫も心がけましょう。
わかめの炒飯梅干し餡かけ
蒸し暑くて食欲が出にくい時こそ、さっぱりとした主食できちんと食べましょう。葛餡をかけることでご飯がまとまり、高齢者でも食べやすくなります。
材料(2人分)
乾燥わかめ1g
長ねぎのみじん切り大さじ1
生姜のみじん切り小さじ1
炊いたご飯1合分
すりごま大さじ1
油・塩適宜
水200cc
葛粉大さじ2
梅干し1個
作り方
1.わかめは水で戻し、小さく切っておく。
2.鍋に油を入れて火にかけ、長ねぎと生姜を入れて香りを出す。
3.ご飯を加えて全体にぱらっとするまで炒め、1のわかめとすりごまを加え、塩で味を調える。
4.別の鍋で水と葛粉をあわせてよく溶き、包丁で細かく叩いた梅干しを加え、とろみがつくまで加熱する。
5.炒飯を皿に盛りつけ、4の餡を上からかける。
ワンポイントアドバイス
梅干しの葛餡にも十分塩気があるので、炒飯の塩加減はやや控えめに仕上げてください。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
http://www.facebook.com/macrobianyori
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