高齢者は加齢に伴い、運動量の低下とともに、代謝の衰えも始まりますが、介護では、緩やかに状況が変化し始めていることに気づきにくいものです。
ここで紹介するレシピは、身体に負担をかけず、健やかな食事をご提案し、その上で食べやすさや飲み込みやすさも考慮しています。体に負担をかけない食事というのは、介護をする方にとっても日々を健やかに過ごせる食事と言えるでしょう。介護する方がいただいても十分に美味しいレシピです。
5月のポイント
寒からず暑からず、過ごしやすい時期になりました。食べやすい仕上がりのお料理で、心もからだものびやかに過ごしましょう。
キャベツの蒸し煮
野菜は蒸した方が、茹でるよりも野菜の甘みを引き立て、炒めるよりも柔らかく食べやすくなります。特に春キャベツは、柔らかく甘いのが特徴なので、素材の旨味を生かす調理をしたいものです。キャベツは胃壁の粘膜を再生する働きを持つ、ビタミンUが豊富です。

材料(2人分)
キャベツ100g
プチトマト4個
玉ねぎ1/4個
塩小さじ1/4
オリーブオイル小さじ1
水大さじ1
作り方
1.キャベツは芯を包丁でカットし、斜めに薄切りにする。残りのキャベツは手で食べやすい大きさにちぎる。プチトマトは熱湯につけて皮をむいておく。玉ねぎは薄切りにする。
2.鍋に1を重ねて入れ、塩、オリーブオイル、水を加えて蓋をし、火にかける。
3.キャベツに火が通り柔らかくなったら、火からおろして盛りつける。
ワンポイントアドバイス
最初に鍋に入れる塩は少なめにして、仕上がりで調整しましょう。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
http://www.facebook.com/macrobianyori
http://ameblo.jp/yori920303/