加齢とともに、唾液の分泌は少なくなります。それにともない、口の中の清潔が保ちにくくなり、細菌が多い状態になりがちです。そしてその状態のままで食事をし、誤嚥すると肺炎をおこしやすくなります。
お食事の前には口腔ケアをする習慣をつけたいものです。
ご自身で口腔ケアが出来る方には、食事の前に口をすすぐことをお勧めします。また、食事の介助が必要な方や、水分でむせやすい人は、緑茶で口の中を拭うようにしてあげるといいでしょう。
口腔ケア用のスポンジをお茶に湿らせ、口の中を拭うようにしてケアをします。少しの水分でもむせやすい人は、湿らせたスポンジの水分をティッシュなどで軽く押さえてから、使用するといいでしょう。
緑茶に含まれる成分のカテキンは、殺菌作用が高いとされ、口腔内殺菌に対して効果的であるだけでなく、インフルエンザや肝炎などのウイルス性の感染症を防ぐ効果もあると言われています。
食前、食後の手軽な口腔ケアは、高齢者の方はぜひ習慣化しましょう。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
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