介護では、高齢者の加齢に伴い、運動量の低下とともに、代謝の衰えも始まりますが、緩やかに状況が変化し始めていることに気づきにくいものです。ここで紹介するレシピは、身体に負担をかけず、健やかな食事をご提案し、その上で食べやすさや飲み込みやすさも考慮しています。体に負担をかけない食事というのは、介護をする方にとっても日々を健やかに過ごせる食事と言えるでしょう。介護する方がいただいても十分に美味しいレシピです。
4月のポイント
ようやく温かくなり、気候が安定する季節ですね。春はどなたでも気持ちが明るくなるものです。春を感じさせる、香りのある野菜を使い、目にも楽しい料理を作るよう心がけましょう。
よもぎご飯のお団子
よもぎは春を感じさせる香りのある食物。生のよもぎを使用してもいいのですが、保存も簡単な乾燥したよもぎを使用します。
材料(15個分)
白米1/2合
もち米1/2合
乾燥よもぎ10g程度
塩少々
小豆1/2カップ
デーツ50g
水1.5カップ+α
塩小さじ1/8程度
作り方
1. 白米ともち米を洗い、1合分の水加減で炊飯する。
2. 乾燥よもぎは水で戻してから水気を絞っておく。
3. 1.のご飯が炊けたら、塩少々を加えて少し搗(つ)きながら戻したよもぎを加えて合わせ、15個分のお団子にする。
4. 3.にあんこを包んで丸める。
*あんこの作り方:小豆はさっと洗い、水を加えて火をかけ、柔らかくなってきたら塩を加えてなじませる。手でつぶれるくらいになったところで、刻んだデーツを加えて火を止める。
ワンポイントアドバイス
お団子にする以外にも、小さく丸めてあんことまぶしたり、食べやすいように工夫をしてみてください。きな粉をまぶす場合は、むせやすいので粉っぽさが残らないようにしましょう。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
http://www.facebook.com/macrobianyori
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