介護では、高齢者の加齢に伴い、運動量の低下とともに、代謝の衰えも始まりますが、緩やかに状況が変化し始めていることに気づきにくいものです。ここで紹介するレシピは、身体に負担をかけず、健やかな食事をご提案し、その上で食べやすさや飲み込みやすさも考慮しています。
体に負担をかけない食事というのは、介護をする方にとっても日々を健やかに過ごせる食事と言えるでしょう。介護する方がいただいても十分に美味しいレシピです。
2月のポイント
春らしい食事
立春の時期が一番寒さが厳しくなりますが、それ以降は段々と春らしくなってきます。暦の上でも、気候でも、季節を感じる時期に合わせたお食事を用意してみましょう。
レンコンのハンバーグ
繊維質も豊富、消化を助けてくれるレンコンは、気管にもよいと言われる野菜です。

材料(5個分)
・豆腐200g
・レンコン50g
・小口麩10g
・玉ねぎ100g
・葛粉大さじ1
・塩少々
・クルミ20g
・味噌大さじ1
・水適宜
作り方
1.玉ねぎはみじん切りして飴色になるまで炒めておく。豆腐は水きりしておく。小口麩は手で細かくしておく。レンコンは半分をすりおろし、半分をみじん切りにする。
2.豆腐と小口麩、レンコンのすりおろしを加えて混ぜる。
3.小口麩が水分を吸ってきたら、炒めた玉ねぎとレンコンのみじん切り、葛粉、塩を加えてよく合わせる。
4.形を調えて、フライパンで両面をこんがりと焼く。
5.クルミをすり鉢でよくつぶし、味噌を加えてすりあわせ、水を少しずつ加えてハンバーグのたれにする。
ワンポイントアドバイス
レンコンはあえて半分をみじん切りにして、少し歯ごたえを残しています。その方の状態によって、すべてすりおろして加えてもいいでしょう。
生地が水っぽい場合は、小口麩を少し多めに加えて調整してください。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
http://www.facebook.com/macrobianyori
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