
介護に向けて食事を作るというと、特別なレシピが必要なイメージがありますが、実は普段家庭で作っている基本の料理をちょっと工夫するだけで十分な場合も多くあります。
できるだけ食べ慣れた料理を高齢者でも食べやすくするポイントを、ここではご紹介します。
12月のポイント
クリスマス・お正月
年に1回祝う食卓を、自宅で作ってゆっくり食べてみるのもいいでしょう。いつもの食材を使って簡単に作り、盛り付けのアイデアを工夫することで、ごちそうに仕上がります。
チキン→蒸し焼きチキンの温野菜添
フライパン一つでメイン料理と添えが一緒に作れます。忙しい年末にピッタリ。
鶏胸肉にはタンパク質が豊富に含まれ、食事で取らなければならない必須アミノ酸のバランスが良いうえ、消化吸収率が高いのが特徴です。
胃腸の弱った人にもよく、豊富に含まれるメチオニンという成分が肝機能強化に有効。その他ビタミンAやBも豊富です。
材料(2人分)
・鶏のむね肉 1枚
・塩・コショウ 少々
・サラダ油 少々
・水 カップ3/4(150ml)
・酒 カップ1/4(50ml)
・固形チキンコンソメ 1個
・かぶ 2個
・カリフラワー 1/4個
・赤ピーマン 少々
・水溶き片栗粉(水 大さじ1 + 片栗粉 小さじ1)
・イタリアンパセリ 少々
・アルミホイル(30×30) 1枚
作り方
1. 鶏肉に塩、コショウをする。
2. かぶは皮をむき、8等分に切っておく。カリフラワーは小房に切っておく。赤ピーマンは5㎜角に切っておく。
3. フライパンに、サラダ油を入れ鶏肉を両面焼き、水、酒、固形チキンコンソメを加え、蓋をして弱火で7~8分煮て、アルミホイルに包む。
4. 鶏肉を出した後、かぶ、カリフラワー、赤ピーマンを加え蓋をして弱火で軟かくなるまで煮る。
5. 鶏肉をスライスし、かぶ、カリフラワーとともに皿に盛り付け、赤ピーマン、イタリアンパセリを飾る。フライパンの残りの汁に水溶き片栗粉でトロミを付けてかける。
ワンポイントアドバイス
※鶏肉は冷蔵保存している場合、常温に戻してから塩、コショウをします。
※鶏肉をアルミホイルに包む事によって、肉の水分が閉じ込められてしっとりして食べやすくなります。
※鶏肉をスライスする時には、食べやすいように薄めに切りましょう。
※ケチャップ・マヨネーズを添えて、好みの味で食べてみるのもいいでしょう。
プロフィール
佐藤昭子(さとう・あきこ)
弥生学園クッキングスクール講師7年半勤務(和食料理・中国料理・西洋料理・お菓子)
平成9年:世田谷区在宅栄養士会会員:北沢支部
*地域支え合い活動:高齢者・子ども・離乳食の献立作成と講師
*男の料理教室講師:DANCHU会・ヤローやろうー会・男前教室
*北沢地区健康教室講師:部会員の要望に合わせた健康に良い献立作成
月間冊子CGCふれあい交差点製作
全国スーパーマーケット協会 青果スペシャリスト養成の料理講師:旬の食材・新しい食材を使っての調理方法・季節に合ったアイデア料理