介護に向けて食事を作るというと、特別なレシピが必要なイメージがありますが、実は普段家庭で作っている基本の料理をちょっと工夫するだけで十分な場合も多くあります。
できるだけ食べ慣れた料理を高齢者でも食べやすくするポイントを、ここではご紹介します。
10月のポイント
ごはんのおかず
秋においしくなる野菜を知っていますか? さつまいも、里芋、ジャガイモなどの芋類、しいたけ、舞茸などのキノコ類、ごぼう、れんこん、などの根菜類。これらはみんな秋が旬の野菜です。
松茸や栗のように、秋にならないと姿を見せないものは、秋が旬だと誰もが知っています。けれども、1年中見かける野菜や果物の中にも、実は秋がいちばんおいしい、というものもあります。タマネギやニンジンといった野菜もそうです。旬の魚のさんま・サバ・鮭・ししゃもとあわせ、実りの秋を堪能しましょう。
味噌煮→さばの味噌煮
脂ののったサバを味噌でこっくりと煮つけます。血合肉には鉄やビタミンBがたっぷり含まれ、栄養価が高いです。
材料(2人分)
・さばの切り身2切れ
・生姜1かけ(30g)
・煮汁(水カップ1と1/2、味噌大さじ3、砂糖大さじ1、みりん大さじ1、酒カップ1/4)
・ししとう4本
・サラダ油少々
作り方
1. さばの切り身はペーパータオルで水気をふきとり、火が通りやすいように身の厚いところに井の字の形に切り込みを入れる。
2 生姜は半分をせん切りにして水にさらし、針生姜をつくる、残りは皮つきのまま薄切りに切る。
3. 鍋に煮汁を合わせ煮立ってきたら、さばの皮を上にして入れ、煮る。さばの表面に熱い煮汁を玉じゃくしですくってかけ、表面を固める。
4. 薄切りの生姜を加え落としブタをのせ、煮汁が泡立つような火加減を保ちながら13~15分位煮る。
5. 落としブタを取り煮汁がトロリとなるまで煮詰め、器に盛り針生姜をのせる。ししとうはサラダ油を塗って焼いておき、添える。
ワンポイントアドバイス
※さばが煮汁の中でおどらないように、落としぶたをして、強めの火加減で短時間で煮ると、うまみが閉じ込められておいしく煮上がります。
プロフィール
佐藤昭子(さとう・あきこ)
弥生学園クッキングスクール講師7年半勤務(和食料理・中国料理・西洋料理・お菓子)
平成9年:世田谷区在宅栄養士会会員:北沢支部
*地域支え合い活動:高齢者・子ども・離乳食の献立作成と講師
*男の料理教室講師:DANCHU会・ヤローやろうー会・男前教室
*北沢地区健康教室講師:部会員の要望に合わせた健康に良い献立作成
月間冊子CGCふれあい交差点製作【6年間】
全国スーパーマーケット協会 青果スペシャリスト養成の料理講師:旬の食材・新しい食材を使っての調理方法・季節に合ったアイデア料理【10年間】